Mac OS X と Vista
- カテゴリ：パソコン/インターネット
- 2009/01/11 17:41:35
Windows 7 ベータ版のダウンロードが始まりましたね。僕も今、ダウンロードしました。IE6 だとうまくダウンロードできなくて苦労しました。
さて、過去のブログで散々 Vista をダメだダメだと言ってきましたが、せっかくなので(?)ライバルである Mac OS X と比較してみたいと思います。と、言っても「どちらが使いやすい？」とかそういう話は抜きです。単純に開発の歴史と、Vista が重いといわれる中、Mac OS X どうなのか？、どうしたのか？、という話をしたいと思います。
話を始める前に Mac OS X の予備知識です。Mac OS X の前身は NeXT 社の開発した OPENSTEP for Mach、BSD UNIX ベースの OS として開発され、現在の最新版は Open Brand UNIX 03 登録製品として名実共に UNIX となりました(Intel 版)。余談ですが、この NeXT 社の創業者は Apple の元創業者であり、ピクサー・アニメーション・スタジオを立ち上げたスティーブ・ジョブズ氏です。
さて、まずは両 OS の歴史を見てみましょう。
出典：ウィキペディア
2000年 Mac OS X Public Beta (Siam) Windows Me, Windows 2000
2001年 Mac OS X 10.0 (Cheetah), 10.1 (Puma) Widows XP
2002年 Mac OS X 10.2 (Jaguar) Windows XP TabletPC, Media Center Edition
2003年 Mac OS X 10.3 Panther Windows XP 64-bit Edition
2004年 なし
2005年 Mac OS X 10.4 Tiger Windows XP Professional x64 Edition
2006年 なし
2007年 Mac OS X 10.5 Leopard Widows Vista, Home Server
目につくのは Mac OS X のリリース間隔の短さです。90年代終わりの頃の Apple は身売り話が出るほどの、経営危機に陥っていました。経営陣は最終的に自力での再建を決断。開発が迷走状態だった OS に関しては NeXT 社を買収する事で技術を導入しました。Apple にとって新 OS 開発は急務で急ピッチに進められた事が良くわかります。ちなみにバージョン番号の後ろについているのは、開発コードネームです。見て分かる通りネコ科の動物の名前がついてます。2003年(USでは2002年)からは、コードネームがそのまま商品名になりました。
対して Windows は基本は XP であり、メジャーリリースの Vista まで６年の空白があります。Windows は２系統あったのですが、最終的に XP で 2000 系統(正確にはNT)に統一されます。しかし、2000 の後継であった XP は今でこそ「Vista より XP が良い」と言われていますが、リリース当時は新しいインターフェースの Luna が不評でした。僕も速攻でクラシック表示にしました。そして、Vista でまた同じような過ちを繰り返しているというのが現状です。
では、Mac OS X はどうだったか。基本のインターフェースは 10.0 で決められ 10.1 でほぼ完成されました。その後は、安定性の強化と、動作速度の改善、インターフェースの改善、新機能の追加に力が注がれました。特に動作速度の改善は面白い事態を引き起こします。当時、僕は 10.1 から 10.3 へ載せ変えたのですが、同じマシンで同じ環境なのに 10.3 の方が快適に使えたのです。また、OS のバージョンが上がっても操作に戸惑う事無く使える点は、最初のインターフェースの決め方が良かったと言えます。
技術的な事を突っ込んで書くと長くなるので割愛しますが、Windows より Mac OS X の方がグラフィックチップの利用の仕方がうまかった事が、体感速度を速める事につながったと思われます。
さて、今年は「新機能の追加はお休み、安定性の強化に重点を注ぐ」と明言した、Mac OS X Snow Leopard が、年末から来年初頭には Windows 7 がリリースされるでしょう。はてさて、どうなりますやら (-∀- )
そうですね、Apple は決してレガシーの切り捨ての時に何も言わずに移行しているわけでは
ないですよね。Classic の時も、Intel 移行の時も、そして Snow Leopard もです。ある日本
の開発者が、雑誌の取材に「Apple にはうんざりした」と Intel 移行の際のコメントを載せて
ましたが、Apple の開発社会議での前年のメッセージをまともに聞いていれば、面倒な事に
なることは無かったはずです。
Adobe も過去のソースコードがあるが故に、Apple が「Cocoa へ移行してください」と言い
続けていても、ずっと Carbon API を使い続けていたせいで、64bit への移行が遅れる事態に
なってしまいました。僕はプログラマではないので、プログラミング言語の移行がどれだけ
辛いか、わかりませんが (・∀・;)
Windows は売れすぎたが故に、過去を切り離せなくなっちゃったんでしょうね。ファイル
システムに関してはもう、Windows も ZFS とかにしちゃって開発リソースを別のところに
集中させるとか、Office も ODF でいいじゃないですかねぇ (-∀-;)
どこもなぜか「まだ大丈夫だろう」と考えるらしくて結局OSが出て刷新されてからあわてふためくんだよね。
windowsでは、互換性が売りというよりもそうせざるをえない状況を自分で作り出しちゃっただけじゃないかな。（具体的にはoffice)
いやまぁ・・・3.1のプログラムがいつまでも動いてるというのも問題が有るんだけどね・・・
WinFSとかどうでも良い。いいかげん統一して欲しい。USBやSCSIのように規格が統一されたように・・・ファイルフォーマットも・・・
というかWindowsはいいかげん「￥」でセパレートするのをやめなさいと(以下略)言いたい。(´∀｀
Windows の最大の売りは『下位互換性』なんですよね。ですから、XP までの間、逆説的
ですが大きな手を打たなかったわけです。ところが、いい加減 API や GUI のほころびが
大きくなってきたので、コードネーム『Longhorn』で大改革をやるはずだった・・・の
ですが。WinFS が、API の刷新が・・・と主要機能がどんどん抜けていきました。
原因には「機能をつめすぎた事による開発の難航」もあったようですが、デベロッパが
「あまりの変化について来れない」と言い出した事も原因の一つだったようです。
実のところ、こういった長期にわたるリリース間隔は、以前の Apple もやっていたのですが
やはり開発が難航してしまうんですよね。そして Apple は MS ほどの体力がありませんから
やり遂げる事が出来なかったと。でも、それが逆に Mac OS X を生み、体力があり力技を
繰り出せた MS は、微妙な Vista を出してしまったと言えます。
Leopard を見れば、MS が Vista でやりたかった事のほとんどが入ってますからね (・∀・;)
その代わりと言ってはなんですが、Apple はレガシーと考えたら即、切り捨てを行います。
これはハードウェア(最近だと FireWire 400 とか)や無論、ソフトウェアもです。
デベロッパにとっては新しく開発しなければならない、とういう辛い立場ですが、裏を返すと
「新製品として新しい OS 対応にすれば売れる」というエコシステムを生み出します。
痛し痒しという感じでしょうか。プリンタドライバとかの開発者は受難ですがね。
スマートフォンの OS としては Windows Mobile、iPhone OS、Android、Palm Web OS、
Symbian が現在のラインナップですが、Win Mobile のインターフェースはデスクトップの
真似事ですから、刷新の必要がありますね。ウィルコムの WILLCOM 03 の開発の際、開発
陣は Win Mobile のインターフェースを隠したかったらしいですが、MS に拒否されたそう
です。まあ、隠されちゃったら自分たちの OS だと分からなくなっちゃいますからね。とは
いえ、ウィルコムの開発陣はもっともな事を言っただけですけど。
WindowsはXPのアップデートをがんばってましたからね～。新OSへの変更なく
使い続けられたところはよかったと思います。
Vistaはカーネル部分を安定するように改善されたようですが、大規模な変更が、
ドライバや各種アプリに悪影響与えたのが問題でしたなー。さじ加減が難しいものです。
あとデザイン変更はセンスが足りないとしかｗ
今wiki読んでたらWinFSとかいうのがあったのですがこの機能があれば、フォルダ管理が楽になって
もっといいOSになってたかもしれないです。（タグでの管理も取り入れて欲しいなぁ）
Windows 7は安定版Vistaとして時間がたてば普及しそうな感じがします。
でも時代は携帯やスマートフォンの方向に向かっているので、Microsoftは遅れている感はいなめないですね。
スマートフォンが進化すればそのままパソコンの役目を果たせそうですし。
技術的にもWindows7に魅力をあまり感じないところはさびしいですね。
Snow LeopardはＧＰＵ対応が面白そうですし、ipod,iphone,appstoreといった複数のメディア展開もあってか
面白いアプリや、コンピュータの新しい可能性を見せてくれそうですごく期待していますー。