Nicotto Town



ネタばれ読書日記

『蝶のいた庭』著ドット・ハチソン
★1
すごい話ではあるんだけど、中盤延々と殺される被害者たちの話になるし、最初「庭師が求めるもの」とぼかしてたのにあっさり「セックス」とばらすし、最終部分でヒロインの心が折れなかったもう一つの理由にかなーりうんざりした。

あらすじ
取調室で語られるおぞましい事件の顛末。
FBI捜査官のヴィクターは保護された女性たちのリーダー格、マヤと呼ばれた若い女性の身の上話から「ガーデン」と呼ばれた場所で少女たちが蝶の刺青を施され、管理され、標本にされていたことを聞き出す。ガーデンは「庭師」と呼ばれる男のハーレムでどんなにお気に入りの「蝶」でも21歳の誕生日には殺され、標本にされていた。天蓋孤独で年齢や名前を偽ってウェイトレス仲間と暮らしていたマヤ、イコール、イナーラはホームシックに陥ることも無く環境に適応し、第一に自らが生き延びること、第二に自分と同じ「蝶」たちとともにガーデンを脱出することを目標に生きる。
21歳の誕生日を迎える者、反対に刺青が定着しない者、あるいは自殺、事故、庭師の機嫌を損ねる者、庭師の長男の暴力、様々な理由で蝶たちは死んでゆき新たに十代後半の少女が補充される。ガーデンの異常な日々についに変化が訪れる。何も知らない庭師の次男(大学生)が父親の秘密の庭に忍び込んだのだ。父兄の犯罪に驚愕するが次男は「路上生活(売春?)の少女を保護している」という説明を信じ込んでしまう。イナーラは次男と接する内に彼が家族を裏切るほど自分を愛させようと決心する。
ほころびは思わぬところから生じた。ガーデンの後継者の地位を脅かされた長男がますます暴力的になり、12歳の少女を暴行し攫って来たのだ。ついに次男は警察に通報する。しかし巧妙に隠された蝶たちの部屋を発見できず警察官たちは引き上げてしまう。庭師は次男を打ち据える。しかし、それでも不満な長男は弟を銃で撃ち、次に父親に銃を突きつけた。
その時、サイレンの音が近づいて来た。後から分かったことだが通報時に12歳の少女の名前だけでなく、イナーラが教えた死んだ被害者の本名も告げられたため、FBIが動いたのだ。イナーラの執念が結実した瞬間だった。
蝶の一人によって放火されたガーデンはたちまち劫火に包まれ、消防士たちによって親子と13人の被害者たちが救出された。
すべてを聞き終えた時、18歳の少女の戦いを称えたヴィクターにイナーラは本名を告げる。

アバター
2024/04/11 23:18
センシティブに描くと、逆に、不快なだけでリアリティーがなくなるというのは、映画やテレビドラマでよくあることですよね。ゴジラー0.1は成功例だときいています。
アバター
2024/04/10 23:40
ミコさん→エロでは無いんです。ぼかしてあるけどかなり痛い、残酷シーンがあちこちにあります。それに対して最終部分がかなりご都合で無理矢理ハッピーエンドなのがすっきりしません。他に翻訳が無いし実態はよくわからないけど女性だと思って読みました。
アバター
2024/04/08 22:27
作者さんは男性なのでしょうか、サービスのつもりなのでしょうね



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.