Nicotto Town


植物の言の葉(ことのは)がたり


季節外れの俳句など(4)


写真付き
https://erika-chapi-2610.at.webry.info/201809/article_5.html

亡母への手紙集からみつけた俳句です。

山の端にたたずむ母子柿日和

ささやかに満ちたりし今冬ぬくし

行く秋や過ぎし日のこと母のこと

仰ぎみし枝いっぱいの秋の空

いくたびも振り向きまたも紅葉散る

冬晴や背を伸ばし立つ停留所

落葉掃く小さきことを積み重ね

潮風に波打つごとし野水仙

冬の海厳しくもまたやさしくも

秘めごとのなき空広し寒の晴

人の世の流転反転(るてんはんてん)春を待つ

青木の実父母のこころに気づきけり




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