日本に帰るとよくコマーシャルでみるのが「殺菌」。

 

子供たちを菌から守るため、清潔でいましょうというニュアンスのコマーシャルをよくみるのですが、自分はこれが正しいのだろうか？とよく考えます。

 

それに、最近はよく訪問者の方々から日本の子供たちは土が汚いと思っていて泥に母親みずからが避けているという現状を聞きます。

 

これって、本当にいいんでしょうか？

 

貧困をみていると、人間の強さ、生命力、適応性をよくみます。

 

彼らは日本のようにきれいな環境で住んでいません。

 

手洗い、うがい、お風呂なんて毎日しませんし、服だってろくに着替えません。

 

それでも病気をすることはないんです。

 

日本のようにインフルエンザが流行ると皆一気に感染するなんてことはありません。

 

彼らはたいていの病気に対しての抵抗力を持っていて、水や食料が多少汚くてもおなかを壊しません。

 

この前、どこかの本で赤ちゃんは胎盤の中にいる間は無菌の状態で、母親から出た瞬間何万という数の菌と接触し、免疫力をつけれると読みました。

 

子供の間にもっと多くの菌と接触することで体は強くなっていくと書いたあって、さらに免疫力は大人になってからでは付きにくいと書いてありました。

 

母もそれと賛成なので、私と妹が子供のときはあえて地面を這わされました。

 

（ちなみに数週間前まで来ていた京都大学教授も自分の子供を地面いを這わせたと言っててびっくりしました（笑））

 

どちらかと言うと汚い環境で生きてきたので、私は殺菌にはあまり賛成しません。

 

殺菌殺菌！と言う生活よりも貧困の生活のほうが体にプラスなんじゃないでしょうか？

 

フィリピン人の強さはある意味彼らの生活の積み重ねから来てるんじゃないかなとよく感じます。

 

二日前、弟（四歳）が家でテレビばかりみているのを見て私と妹（十五歳）で泥遊びを教えてあげました。

 

ただ、私たちが子供だったころと違い周りが少し豊かになってきたので泥遊びなんてしたことがなかった弟は泥を見て「汚い汚い」と言い触りたがりませんでした。

 

それをみて、もしかして日本でもこういった子供が増えているんじゃないかと思い、ちょっと複雑でした。

 

（結局弟が自分から触りたがらなかったので妹二人で無理やり泥を触らせました。最終的には楽しそうに遊んでました（笑））

 

もちろんある程度は清潔にしなければいけないのはわかるんですが、清潔すぎる環境にいると体は汚い環境に行けなくなってしまう。

 

そう思うと今の日本人の多くは災害があったときに本当に生きていけるんでしょうか？

 

弟のように土を、泥を汚いといっている子達を見るときっとほんとに危機があったとき生き抜くのは先進国ではなく途上国なんだろうと思います。（笑）