でおれがあのくそじじいに孝行しなきゃならないんだ！

　と、要は憤る。そもそも、美音の一件があったばかりなのだ。

　孝行と言うよりは復讐に燃えていても当然だと思う。それなのに、兄は平然と子どもが欲しがるおもちゃの調達のような仕事に要を借り出した。

　この辺りの面の皮の厚さは、いかにも佐島家の長子だと言えた。

　それでも、表面上はれっきとした業務命令。蹴っ飛ばすわけにも行かず、要は渋々そのチケットとスーツケースを受け取った。<a href="http://www.shpmental.com/">prada matelasse</a>

「おまえな、本当はおれにちょっとは感謝した方が良いんだぞ」

　怜はそんな呟きとともに、憤然と社長室から出て行く弟を見送った。

　時差で日本と夜昼が逆転して、おまけに忙しくてややこしくてどうにもならないような現場に突っ込めと母さんは言ったんだぞ。

　それを、昼夜が半分ずれた、ぐらいの、しかもただの子どもの遣いに留めてやったんだ、ありがたく思って欲しい。

　マイスター気質たっぷりのドイツ職人が、付き合いのない日本人に開発したてのドリルを売るかどうかなんてわからないけれど、失敗したって笑い話で済むんだ。それぐらいの苦労はしてこい。

　お前が現場にいない二週間を回さなきゃならないおれの方がずっと大変だ。

　それに甘んじてやるのは、母さんが爆発しそうになってるお前の間抜けなプロポーズが、余りにも佐島の男に似つかわしかったからだ。

　おれも前科持ちだし、まあ、弟かわいさだよ。プロポーズには気を付けろ、って言ってやらなかったおれが悪いが、お前がそんなにがっついてるとは思わなかったんだ。

　それも含めて、詰めが甘いとあのじじいに突っ込まれる要因なんだけどな…。

　と　いうような話を、本人にしたらどんな顔をするのだろう、と怜は考え続ける。

　かわいい美音と引き離される二週間。

　きっとあの女は、母の大いなる復讐に巻き込まれているだけだろうけれど、素養としては相当母寄りだ。

　こんなところで、レクチャー受けてスキルアップして欲しくないに決まっているが、それこそあの母がそうするというなら防ぐ方法など無い。

　母に促成栽培されて、美音の素養が大輪を咲かせるのが目に見えるようだ。

　幸い、自分の妻の香織はあの二人ほどではない…。<a href="http://www.shpmend.com/">アウトレット prada</a>

　母達ほどではないが…とやはりそれなりである妻を思ってちょっと眉を寄せる。

　結局、みんな似たような組み合わせだった。男達はみな自分のことを俺様最強だと確信しているのに、本当は女に

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