Nicotto Town


ジュンセイ


夏に冬の怪談・・・つづき

 12月の初旬の週半ばの平日の午前12時過ぎに、自転車に乗ったJKと遭遇した僕は戦慄を覚えました。紺のブレザー、チェックのスカート、黒タイツ、JKしか履かない皮靴が街灯に写った時、頭の中でさまざまな考えが錯綜しました。(ここからは何故か関西弁)「あの子なんで今頃いるねん。親に怒られへんのか?事件に巻き込まれたらどないすんねん。どんな親やねん?」ちょっと待てよ「事件に巻き込まれる?」「そしたら、おれ疑われるやん、一番の容疑者やん、どないしよ」と足を止め、家に帰る事を考えました。そしてJKの後ろ姿をみていると、その先にT字路があり、右に曲がると大通り、左に曲がるとコンビニ、そのJKは右に曲がったのを見て、「このまま自宅にもどれば俺、アリバイないやん(なにもしてへんけど笑)」「そうだ、コンビニに行けば、店内の防犯カメラに映るし、そうすればアリバイになるやん」とコンビニ向かい、そのままお店へ。あのJKが自転車で走る方向を考えると、アリバイをつくるためには時間を稼がなくてはと思い、普段は、欲しいものを買ってそそくさと店を出る自分が、興味もない女性ファッション雑誌を読み、ゆっくりと店内を歩き、紙バックのお茶を手にしてレジへ。普段は言葉を交わす事のない店員と話し、
店員:「お客さん、おでん美味しいですよ。どうですか?」
自分:「そうなんだ。何があるの?(心の中では「おでんくいたくないわ」)」、今日はいいかなと満面の笑みを浮かべお店を去る。よーおし、これで店員への印象もとれたし、カメラに映ったし、アリバイ完璧(なにもしてへんがな)自宅に戻り、そのまま何事もなかったようにDVDを見て就寝。
 その週の土曜日の朝、時折カフェインジャンキーの僕は、コーヒーにが切れている事に気づき、「しゃーないわ、コンビニでブラックの缶コーヒー飲もう。BOSSとUCCのブラックを買って飲み比べしよう」と思い、近くのコンビニへ向かいました。家を出ると朝焼けの光が、吐く息の白さを際立たせていたのが一層の寒さを感じさせる様な日でした。その途上、2日前に遭遇したJKが右折したT字路に近づくと、3人の人影が・・・・。男性二人に、女性一人、三人ともコートにスーツ。「なんやろ、こんな時間帯にコートにスーツ?新興宗教の勧誘でもあるまいし、また、営業かける時間帯でもないやろ」僕がその3人に近づいてくると、男性の一人と目が合い、その男性がつかつかと自分の処に来ました。髪を短く刈った頭、ウインターコートにスーツにノーネクタイ、どう見てもビジネスマンではない。といっても「やーさん」でもない・・・。その男性は「おはようございます」と笑いながら(でも目は笑っていない)話しかけてきました。そして目の前にくると、スーツのポケットから手慣れた感じで、二折になっている皮の手帳を出し、器用に僕の出前でさっと手帳を開き「こういう者ですが」と・・・。


    警察・・・・。しかも刑事!


         えええええ・・・・・。


頭の中では、「もしかするとあのJK何かの事件に巻き込まれたのかな?やっぱなんかあったんや、せやけどアリバイはあるで!(なにもしていないし)だいじょうぶや、落ち着け!あわてたらあかん、落ち着け!こっちはアリバイあるんや(だからなにもやってへんがな)」
つづく

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2018/08/31 21:39
ななさん、下手な関西弁スルーありがとう。文章やわらかくするために使いました!wwww
アバター
2018/08/31 20:59
事件やん!!!
一気に読んだw引き込まれた~
謎の関西弁が気になるけどスルーします(〃艸〃)ムフッ
続きドキドキ^^



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