私だって…私だって…
- カテゴリ:30代以上
- 2019/03/14 18:40:47
私の隣の席の勇気くんは
クラスで一番のイケメンだ。
だけど、私は内向的な性格なので
自分から話しかける事など
絶対に出来ない。
只、たまに彼から
「教科書見せてもらっていい?」
などと話しかけられる度に
ドキンと心臓が跳ねた。
彼にはいつも取り巻きの女子がいて
休み時間に教室を離れる度に
私の席が埋められていて
そんな時は図書室に逃げ込んでいた。
ある日の事だった。
授業中に蛍光マーカーペンを
机から落としてしまい転がり
前方の女子に拾われて
声を出さずに口で「バーカ」と笑われる。
これがクラスでの私の立ち位置だ。
帰りに蛍光ペン買って行かなきゃ…と
憂鬱な気分になる。
あっという間に放課後が来て
私は即座に教室を出た。
出て、気がついた。
図書室に返す本を
机の中に置き忘れてしまったのだ。
私はそっと教室に戻り──…
見てしまった。
勇気くんが私の蛍光ペンを
ペン回ししながら持っていて
取り巻きの女子と笑っていたのだ。
「あ」
勇気くんが声を出したけれど
私は振り向かずに走り去った。
瞳からは大粒の涙がこぼれる。
校内を出て校門まで走ったところで
息を切らしていた時だった。
「待て!待てって!」
後ろから勇気くんが追いかけて来ていて
「お前、足早すぎ…」と息を切らせていた。
「ほら。これお前んだろ?」
勇気くんが差し出したのは
先程、授業中に取り上げられてしまった
蛍光マーカーペンだった。
「えっ?」
「泣くなよ」
そういえば泣いていたんだっけと
今更になって思い出した。
「あいつが捕ってたの見てたから
返してもらったんだよ」
「そうだったんだ…」
「はい」
…と手を差し出してくれたので
「ありがとう」と受け取ろうとすると
スッっと蛍光ペンを上にあげられた。
「えっ?」
「これ、返してやるから一緒に帰ろ?」
「私と?」
「うん」
「なんで?」
「お前のこともっと知りたいから」
「私といたら勇気くんも嫌われちゃうよ」
「はい。お手」
その手のひらには蛍光ペンが
置かれていた。
私は差し出された手から
ぎこちなく蛍光ペンをもらう
──…と。
「いこっ」
その手ごと勇気くんに
手を引っ張られて
私は前に進む。
前に、進む。
──…
私もたまには青春ラブストーリー書くんだからねっ!
官能小説じゃないんだからねっ!
勘違いしないでよねっ///
Mちゃんからのお題
「蛍光マーカー」でした。
お題ありがとう(∩´∀`)∩ワーイ
弱い者いじめはよくないですよねヾ(*`Д´)ノ
女子は次々ターゲットを変えて
いじめだすので、自分の番が来ないか
ヒヤヒヤしていた学生時代でした(; ・`д・´)
どっちかというと男の子寄りだな。曲がったことは
嫌いなたちだったから。弱い者いじめはへどが出る。
昨日はそんな行事があったんですね~(о´∀`о)
rihitoさんが慕われている結果でしたね♪
素敵なストーリーと重ねてくれてありがとうございます(o´艸`)
3:7でわいせつ日記を書かなくては!
イケメンの「はい、お手」なんて言われたら
走って逃げる!w
間違いなく私よ!
ただストックしてるブログが
ゲフン…ゲフン…
(っ'-')╮ =͟͟͞͞♡)`ω'* )ぶふぉっ
性春と青春ブログを繰り返す…
それが私σ(*゚ェ゚*)
こんな青春が送りたかった…_(┐「ε:)_コテッ
7:3くらいで青春ストーリーも書かなきゃね♪
あまーーーい(о´∀`о)
学生時代に制服デートとかしたかった!
イケメンでなくてもいいから!w
お題ありがとう♪
了解です(`・ω・´)ゞ
足跡つけてごめんなさい(笑)
「はい。お手」のところが、たまんなかったですw
足跡つけてごめんなさい(嘘
「蛍光マーカー」からこんなステキな爽やか青春物語を考えつくなんてステキよ〜(っ'-')╮ =͟͟͞͞♡)`ω'* )
爽やかだぁーー!!
イケメンと手をつないで帰るなんて幸せ〜〜。
生きていればいいこともあるもんですよね^^
そして、リクエストいいですか?
「ギャップ萌え」とかどうでしょう。