Nicotto Town


ユウの想いごと


小説『オリガ・モリソヴナの反語法』

米原万里 著
『オリガ・モリソヴナの反語法』を読みました。

『存在の耐えられない軽さ』を読んで以来
旧共産圏を舞台にした物語を
ときどき読むのだけれど
この小説も
当時のソ連と東側諸国のありさまを
まざまざと感じさせるものでした。

子どものとき
プラハのソビエト学校に通っていた日本人女性が
かつて憧れていた舞踊教師にまつわる謎を解くために
ソ連崩壊後のモスクワを巡るという話で。

現在と
主人公の子ども時代と
舞踊教師の半生との
三つの時間軸で構成されていて
さまざまな謎が徐々に解きほぐされ
登場人物ひとりひとりの
波乱に満ちた人生の足どりと
登場人物間の関係性が
鮮やかに浮かびあがってくるのでした。

スターリン政権のサディスティックな粛清を
生き延びたひと
力尽きたひと
邂逅と友情
さまざまなエピソードが
読みやすい文章で紡がれ
喜怒哀楽を
おなかいっぱい味わいました。

作中にダンスのシーンがいくつかあって
以前ダンスの舞台を
ときどき観に行ったりした私は
興味をそそられました。
久しぶりにまた
舞台を観に行ってみようかしら。
 

アバター
2018/09/16 17:58
米原万里さんはロシア文学の翻訳や通訳(政治家間の通訳)等で大活躍されてた方ですね。
(適当ですいません)
エッセイを読んだ記憶があります。内容は憶えてないですが、剛毅な印象があります。
ソ連の裏の情報も沢山知っていたようですし、それは面白い物語でしょうね。
アバター
2018/09/15 20:16
おもしろそう!
好きです、こういうタイプの話。
さっそくカートに入れて、次に買う本として待機させました^^



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