Nicotto Town


ユウの想いごと


小説『コンビニ人間』

村田沙耶香 著
『コンビニ人間』を読みました。

私も含め多くの人々は
大なり小なり『世間体』というものに
気を配りつつ生活しているわけで
この小説は
『世間体』をあらためて認識させ
『世間体』へのアンチテーゼとして
心に刺さりました。

大学生の頃から
同じコンビニで18年間バイトをし続けている女性が
元店員のニート男性と
利害関係の一致により
同居をはじめるという話で。

主人公のどこか飄々とした
語り口が心地よくて
読みやすい文章だけれど
社会に浸透している
正常な人生観とか
それに反する人々への差別意識とかが
ありありと描かれていて
羊の皮をかぶった狼のような小説もしくは
クリームパンの中にハバネロが入っているような小説
という印象を持ったのでした。

主人公の
他人のしゃべり方やしぐさを観察し
自分に取りこむという行為に
とても共感し
主人公の『悟り』に
共感できるかできないかは別として
読み物としては
とてもおもしろく
売れているのが分かる気がします。

これほどの人気作品なら
映像化されてもおかしくないのだろうけれど
暴言の嵐のようなセリフを
そのまま流したら
様々なハラスメント問題が起きそうなので
むずかしいのでしょうね。
 

アバター
2018/12/10 00:26
読書好きなのはいいですね^^

うらやましい・・・
アバター
2018/12/09 20:48
クリームパンの中にハバネロ(爆笑)
この作者さん自身がコンビニバイトをしているとか何とか・・・でしたっけ?
暴言の嵐の程度がどのくらいなのか興味津々です。
最近はとくに、あまり暴言が吐けない世間になってますから(もちろん他人を傷つけるのはいけませんが)
自分の代弁をしてくれるとしたら、すっきりするだろうな~♪



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