Nicotto Town


ユウの想いごと


小説『女生徒』

太宰治 著
『女生徒』を読みました。

本書の存在は前々から知っていたのだけれど
題名を目にすると
背徳的なイメージとか
ドラマ『高校教師』のようなイメージとかを
勝手に思い浮かべてしまって
今まで読むのを避けてきたのだけれど
とんだお門違いであったことを
思い知ったのでした。

女性の独白体で
女性自らの身上と心情を綴った短編集で。

なんて美しく
なんて読みやすい日本語なのかしら。
物語以前に
物語を織りなす美文に感嘆しました。

少しこじらせた女性による
少しこじらせた告白が
すっと頭に入ってきて
各々の主人公の想いに共感しつつ
各々のエピソードを味わいました。

表題作の『女生徒』は
母子家庭の娘の何気ない一日を描いていて
主人公の
物ごとに対して過剰に反応するさまとか
心が移ろいやすいさまとかが
綿々と描かれていて
「思春期ってこんな感じだったよね~」と
過ぎ去った遠い日々を思い起こし
いちいち納得したのでした。
 

アバター
2019/05/11 19:48
日本文学に疎いので、太宰治もあまり読んでいないのですが、
今の自分が読むと、きっとしっかり味わえるんじゃないかと期待してます。
『女生徒』ですね、覚えておきます。
長く残る作品って、残る理由がちゃんとあるんですよね。
文豪たちの作品、改めてちゃんと読み直したいです。
アバター
2019/05/11 18:47
「走れメロス」の執筆のきっかけとなった(温泉地ダメダメ武勇伝)逸話を
聞くと太宰治恐るべし!と・・・感動!ではなく、あまりに酷すぎで笑えます。(∩´∀`)∩
「女子高生」は作家がそう感じたのか?誰かそういう感性を媒介した女性がいたのか?
裏話が気になります。
アバター
2019/05/11 14:48
学生時代、太宰が好きでよく読みました。
『トカトントン』や『葉桜と魔笛』の短編が印象に残っています。
久しぶりにまた読んでみようかな。



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