Nicotto Town



ペンは剣より強し


ペンは剣より強しは、一般的には

「言論が人に与える影響は、武力よりも強い」

といった意味で用いられます。

そして現在においては剣=権力とされ

しばしばマスコミはこれを拠り所として

政権側にいる人間を攻撃するために便利に使います。

ところがコレ元々はまったく違う意味だったのです。



この言葉の発言者は

17世紀のフランスのルイ13世の宰相を務めたにリシュリュー枢機卿です。

宰相という役職からもわかるように

彼の思想は王権の拡大であり、いわば剣の側の人間です。

剣がペンに屈した恨み言と取ればありうる発言ですが

そういうことでありません。

彼が言いたかったのは

「人を殺すのに剣はいらぬ、逮捕状にサインをすればよい」

ということだったのです。

剣では所詮一振りで1人しか殺せない

しかしペンであれば、一書きで数百人を殺すことができる。

つまり書類にサインをするペンこそが剣よりも強い。

という意味で使われたわけです。

現在の用法とまるで逆ですね。



ところが昨今の情勢を見ると、再びこちらの意味に近づきつつあるように思います。

人類が他の動物と決定的に違うのはペンの存在があると思います。

あらゆる動物がDNAでしか後世に情報伝達ができないのに対して

人間だけが文字による情報伝達を可能にした。

これによりあらゆる継承が可能になり

現在の人類の繁栄があると思います。

さてこの情報伝達というのが現在においては少し問題で

情報発信者の思惑により情報が歪んで伝わる可能性がある。

ということです。

使い方によってはアジテーションにもなりかねません。

それゆえに自分で見聞きした情報でない場合

また断片的な情報であった場合

その情報のベクトルを見極めないと公正な判断は下せないでしょうね。



今回の森五輪組織委員会会長の発言

マスコミの煽り方は真央ちゃん関係のとこばかりですが

実はそこは大した問題ではないと思います。

寧ろ本当の失言のスケープゴートにされた感が強いと思います。

「もう一遍、またこれ3月に入りますと、パラリンピックがあります。

 このほうも行けという命令なんです。

 オリンピックだけ行ってますと、組織委員会の会長は健常者の競技だけ行ってて、

 障害者のほうをおろそかにしてるんだと。

 こういう風に言われるといけませんので。

 ソチへまた行けと言うんですね。今また、その日程組んでおるんですけど、

 「ああ、また20何時間以上も時間かけて行くのかな」と思うと、ほんとに暗いですね」

こっちの発言のほうがよほど問題だと思うのですが…。

結局のところマスコミにトリミングされた情報ではなく

個人個人が自分自身の頭を使わなければ上手く乗せられてしまう危険があるってことですかね。

こちらに、森発言の全文が書き起こしてあるサイトがあるので興味のある方はどうぞ

http://www.tbsradio.jp/ss954/2014/02/post-259.html

マスコミのバイアスがかかると、いかに本質をはずれるかがよくわかると思います。



ペンは剣より強し 

このことをペンを握ってる側に意識があるのか? と思うわけです。

武器なんかよりずっと危ないものを扱っていると言う認識が

マスコミにあるのでしょうかね~?



アバター
2014/02/28 13:36
マスコミの影響はすごく大きいですよね(´・_・`)
そういう認識があることを分かっていて使っていると思うんです。
良くも悪くも意識的にしているんじゃないでしょうか?



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.