Nicotto Town



虹の外側



GWの谷間期間、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

先日贅沢にも昼間から露天風呂に出かけてきました。

露天風呂は一面紫のサツキが咲いていて、まさにむらさきと言った感じでしたね

紫の語源は、群ら咲き であるとされています。

ムラサキの花は白い小さな花が密集して咲くところから、

群ら咲きと呼ばれるようになったようです。

いやちょっと待て、白い花では紫の語源にならないだろうと

お思いの方もおられるでしょう

実は大事なのは花ではなく根っこの方でして

根を乾燥させることで、紫色の染料となります。

それゆえ、白い花なのにムラサキという名前が付いた

ちょっと不思議な花になりますね


紫といえばこの時期気になるのが 『紫外線』 ではないでしょうか?

お肌にシミを作ったり、白内障の原因になったりと

なにかと悪さをいたします。

UV(ultra-violet)なんて略されることも多いですよね

ultraには、ウルトラマリンブルーの時に解説したように

越えていくという意味があるので、紫を超えた 紫の外

ということで紫外線となっているのですが

ここで、はて? と気づいた人はいますでしょうか?

紫はpurple であり violetは菫色 ではないのかと

ご安心ください!

なんとその昔は、紫外線のことを 菫外線と呼んでいたようなのです!

現在では、あまりこの2色を区別するようなこともなく

紫で統一しているようですね



紫外線は紫の外ということは分かった!

だが紫とはなんぞや? と思うのはごもっともなことかと存じます。

端的にいますとこの紫は、虹の紫のことを言っています。

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫が良く知られる虹の七色の並びですが

これは人間の眼で感じることのできる可視光線の色です。

認識できる電磁波の中でもっとも波長が短いものが紫。

さらに短い波長で人間では見ることが出来ない電磁波が

紫の外、つまり紫外線ということになります。

もしかしたら虹の外側には

目に見えない橋が架かっているのかもしれないですね。



この電磁波の波長が夕焼けを作っているのは知られた事実ですが

これが稀に幻想的な色を生み出すことは良く知られています

カメラマン垂涎のマジックアワーとか黄昏とか呼ばれる時間です。

実はこの時間帯に、条件次第で紫に染まる山があるんです

それが紫峰の別名を持つ筑波山です。

このことがとある用語の元になっている

というのは意外に知られていないのかもしれません。

筑波山の山麓は大豆の一大産地でした。

そしてその大豆を使ったお醤油はとても美味しいと評判になりました。

そこで茨城産の醤油は、むらさきと呼んで他の醤油とは区別していたようです。

現在でも、醤油のことを紫と言いますが

厳密なことを言えば、茨城産以外を紫とは言ってはいけない

ということになるかもしれません。



と言ったことを考えながら、

紫のサツキに囲まれた露天風呂に浸かっていたのです。

よくよく考えたら

今年の大河は、紫式部だったな~

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2024/05/04 00:58
Re:みゆさん

今年は皆さん紫式部に夢中なようですねw
ロシア、アフリカ、東南アジアでは虹は4色であってその色も
赤、黄、緑、黒なんだそうです。 ん?黒? 見えるか?
本当に不思議な話です。
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2024/05/03 12:09
↓読ませてもらいました。
他の国では虹の色が少なく言われてる所もあるのですね。
確かに生物によって見え方も違うのかも。
そう思うと不思議なこと一杯だぁ・・・
紫外線も目に見える生物いるのかも。。。

紫は好きなお色なので、お話聞けて良かったです。
紫式部…私も好きですよ。
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2024/05/03 00:26
Re:るりさん

虹が7色なのは、日本位なものだってのはよく聞きますね。
殆どの国は6色、少ない国では4色なんてところもあるみたいです
日本は色の名前も凄まじい数ありますから。
それだけ色彩感覚に優れた民族なのだな~とは思いますね!
光る君へは好調らしいですよね~!
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2024/05/02 22:46
紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも
大海人皇子でしたっけ…

虹は、人間には見えない色を見ることができる生き物が見たら
もっと色数が多いはずって話を学校の理科の先生か誰かが話していた記憶が…
人間でも色の見え方が違う人はいるし、人それぞれの虹の色があるのかもですね

光る君へ、ドはまりしてますw 毎週楽しみ…



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