Nicotto Town



好きな日本史上の人物



一人上げるとしたら、村田蔵六しかいないですね。

彼は、間違いなく日本史上最高の兵法家です。

ちなみに村田蔵六の蔵六とは亀のことです。

自らの名前を亀としちゃうあたりちょっと変わり者っぽい気がしますが

医者で、学者で、兵法家 稀代の天才

そう彼こそが後の大村益次郎です。



彼は元々、西洋医学を志す医者の卵でした。

医学を学ぶため緒方洪庵が主催し、

当時、日本一の医学塾であるといわれていた適塾へと入門

オランダ語の翻訳では、師である洪庵をも凌ぐとも言われるほどの秀才ぶりで

塾頭まで進みますが、一旦は村医となります。



しかし時代は、彼を引っ張り出します

ペリー来航により、外国語知識を持つものが必要になってきたからです。

彼は藩に召しだされ、翻訳や講義などを行うようになっていきました。

そこで、西洋の兵学を学んだため

兵法のテキストを作成、それが的確でわかりやすいと評判になり

かれの軍事的才能は、周囲に認められていくのです。


その後の活躍はご存知の通り

作戦どころか、敵の動き、心理的に心が折れるまでの時間

鉄砲の弾薬使用数や、諸経費に至るまで全てを的中させる

まさに神算鬼謀と呼ぶに相応しい活躍ですが

最後は暗殺されてしまいます。

どうやらその死期すら予測済みだった節もあり

なんとも常人離れしたものを感じてしまいます。

死に際には

「敵は西から来る 大砲を作れるだけ作っておけよ

 その準備はしてあるから、他に知られぬことだけに留意せよ」

と西南戦争を予見して死んでいきました。

そんな彼を示す面白いエピソードがあるので最後にそれを紹介します。



ある時、前線の指揮官が彼の元へ怒鳴り込んできた。

「何故毎日武器を送るように要請しているのに、弾丸の一発も送ってこないのか!」と

けれど蔵六は、取り合おうとせずに送る物資はない、あれで何とかしてくれと繰り返した。

物資はあるのに要求どおりに送らない蔵六に部下は不思議そうに尋ねた

「なぜ物資はあるのに送ってやらないのですか?」

その問いに彼は表情を変えずにこう言ったという

「彼らに渡した武器、それで十分あそこは陥落させることは出来ます。

 要求どおり渡したなら、人を殺しすぎます

 それは相手は言うに及ばず、慢心した味方でさえもです

 私の計算が間違っていて、彼らが死ぬならそれならそれで構わない」

冷酷にも聞こえるが、自分の計算に絶対の自信を持ち

それでいて、敵も味方も最小限しか殺さないやり方

ほどなくして、其の地は無事最小限の被害で落ちたという。

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2016/02/28 12:03
天性の才能なんでしょうか。
冷静な判断が素晴らしです♪



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