Nicotto Town



東北一周テント旅 (三日目後半)


お腹の虫も大人しくなったところで再び竜飛岬を目指して走り出します

その前にちょっと寄り道で木造駅を目指します

カーナビに従っていきますが、またもおかしな挙動を!

こんなとこに道はないぞ!って場所を曲がるように指示してきました

しかしながらこの時点でピンと来ました

「あーコイツ出入り口がない方を案内しようとしてるな」

地図上では駅まで一直線なのですが、駅前通りが獣道ということは考えられません

ということはこちら側では乗り降りができない

つまりは反対側にわたる必要があるということです

こうなってくると、カーナビよりは勘ナビです

上手い事踏切を見つけ、線路の向こうに行くことに成功

そのまま線路沿いに進むと。お目当ての木造駅はありました



木造駅は、東北の駅100選にも選ばれている由緒ある駅なのです

一日200人ほどしか利用されないこの駅が、何故そんなにすごいのか

それは偏にインパクトある外観によるものなのです

高さ17mの巨大な土偶が張り付いた駅

それだけでもインパクト大なのに、

車両が駅に入ってくると目が光るという驚きのギミック付き!

青森県民何を考えているんだw

もちろんなんの理由もなく、こんなものを作るはずもなく

歴史の授業でもおなじみ、

亀ヶ岡遺跡から発掘された遮光器土器を正確に再現しているのです

足の掛けている部分まで作らりこまれている辺りに

地元の土器愛を感じてしまいます

事実地元では「シャコちゃん」の愛称で親しまれているそうです

こんな駅利用できたら毎日楽しいだろうなと思わずにはいられません



木造駅を後にして、再び北上していきます

目指すは十三湖です

この十三湖は、南の青池がある十二湖とは無関係なのにびっくりです

てっきり十二湖>十三湖と繋がっているのかと思ったら

十三の集落があったとか十三の川が流れ込んでるなど

十二湖とは関係がない理由でした

何とも奇妙な偶然ですね

十二湖付近では、馬や牛が放牧されており

なんとも牧歌的な風景を見ることができます

しかしながら天候が、いや天候と言うか・・・

あの白い悪魔がひたひたと近寄ってきていたのです

白い悪魔の名は霧!

十三湖高原は、徐々に白く染め上げられていくのでした



十三湖を抜け国道339号線をさらに北上していきます

海沿いの道に出ると霧は晴れ、この調子なら竜飛岬には辿り着けそうです

しかしながら雨がひどい! この状態で野営するのはかなり厳しい感じでした

竜飛岬に行く手前で七ツ滝を発見!

これはお手軽の極致です!

いままで数々の滝に行ってきましたが、

こんな簡単に見れる滝はないと断言できます

だって道端にあるんだものw

道路からの距離約2㎡ 海までの距離約5m

もしかしたら日本一国道から近い滝であり、日本一海から近い滝なのでは?

と思いました

7段に渡る滝自体の迫力もかなりあり、

お手軽さの割には素晴らしい滝だと思いました



綺麗な滝を見て心身ともにリフレッシュして、いよいよ竜飛岬を目指します

距離はおよそ20km、30分もあればつく計算です

海沿いを道を進んでいく中、横をちらりと見ると

すぐ上は真っ白な霧に覆われていました

このままずっと海沿いで竜飛岬まで行ければ霧なんて関係ないか

と思いましたが、そうは問屋が卸さない

道はぐいっと右へ曲がり山沿いのルートへ案内を始めたのでした

山と山の谷間のような細い道を進むとすぐに霧とご対面

霧の中を進むことになったのですが

進むごとに霧は濃くなっていきました

まさに五里霧中とはこのこと

ちなみに五里とは20kmの事なので

距離的にもピッタリだなと乾いた笑いがこみあげてきました

走る速度は時速40kmから30km、20km、10kmと落ちていき

最終的には5km 歩くような速度になってしまいました

視界は3m 誇張抜きでそんな感じです

おそらくセンターラインの間隔は全国共通だと思いますが

白いセンターラインの点線2本しか見えません

道がどこにあるかもわかりにくい状態で

ナビのマップを頼りに走っていきました

こんな中でも、時折対向車線に車が来ます

これには、恐怖しかありません

竜飛岬まであと7kmという所まで来たのですが、

この視界では7km進むのに1時間はかかりそうでした

これはちょっと引き返した方がいいかなと感じました

何故なら

①1時間かけて行ったとしても、この霧で何も見えないだろう

②もし対向車がミスったら事故になりかねない状況である

ここはリスクをとらず撤退することにしました

Uターンし、来た道を戻ります

しかしながら今まで見たことがないような濃い霧でした



竜飛岬をスルーしたことで、予定より早く今日の野営地に着きました

しかし土砂降りです

天気予報を見ても、明け方まで雨の予報

この状態で野営するのは結構シンドイ…。

と、言うことで当初の予定を変更、ビジネスホテルに一泊することにしました

こういうイレギュラーも旅の醍醐味ですね

付近には、ビジネスホテルはなく

予約が取れた青森市まで行くことになりました

十三湖まで戻り、青森湾沿いの280号線を南下していきます

この280号線が、どうもナビ上の地図とのずれがあるらしく

ひたすら3m隣りの道を走れとうるさかったです



青森に近づいてくると、青森ベイブリッジとアスパムが見えてきました

どちらも周りよりも高さのある建物なので、目につきます

予定より少し早くついたため、雨煙る中アスパムに寄ってみました

ここは要するにお土産屋さんでした

地元の色んなものを見ることが出来て楽しかったです

休憩する場所なんかもあったので、ちょっとここで一息入れました

地元の学生さんなんかも結構見かけたので

ちょっとしたスポットなのかもしれませんね



アスパムを後にして、本日宿泊予定のビジネスホテルへチェックイン

県庁所在地青森市だけになかなかの都会でした

荷物を降ろし、スマホやモバイルバッテリーの充電を始めたところで

お腹が減っていることに気が付きました

出前もとれるようなのですが、折角なので外へ出てみることにしました

街をブラブラしてみると、食べ物を扱う店がかなり多いです

県庁や県警もすぐ近くにあり、この辺りが青森市の繁華街なのだと思いました

色々と迷いながら街を歩いていると「さくら野百貨店」というデパートを発見

デパ地下で調達して、部屋で食べるのもいいかなと

早速地下へと降りていきました

海鮮丼とお味噌汁、サラダに青森産ホタテをゲットしてホテルに戻ってきました

ホタテは大粒で美味しかったです!



ひと風呂浴び、テレビを付けます

やはり気になるのは明日の天気、とくに霧です

「んー天気予報では所により濃い霧が発生するといってるな」

竜飛岬を諦めるかどうかで、その後悩みました

もし竜飛岬を目指す場合、時間的猶予があまりに少ないのです

青森から大間崎を目指すならばおよそ6時間、

途中仏が浦や休憩時間を入れても9時間くらいで悠々余裕はあります

しかしながら竜飛岬を経由して大間崎を目指す場合10時間

諸々の時間を加えた場合13時間くらいかかりそうな感じです

もっとかかるかなあ

かなり時間的に厳しいのです

しかしながら、この不可能を可能にする秘策は思いついていました

この方法ならば!

明日は竜飛岬を経由して大間崎に行くことに決めました

ただ天気がなぁ~

明日の天気を祈りつつ、ベッドに入って寝ることにしました

外はまだ雨が降り続いていました



3日目の移動距離 343km 

青森市まで行くはずではなかったので、かなり300kmをオーバーしました

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2018/09/29 02:51
Re:みゆさん

カーナビも実際走ったわけではなく地図上で案内してるからか、実際とはかけ離れた道を案内しますよねw
ココの霧は本当にやばかったです、あんな濃い霧には出会ったことなかったですから
旅してるとなかなか食べるチャンスがないので、いつも腹ペコ状態なので余計においしく感じるやもw
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2018/09/02 22:08
カーナビ、たまにおかしな道を指示してきますよね。
前回の日記の恭介さんのように、案内表示板と違う方向に案内され
行ってみたら車が通れないような道を案内されました。
ぐるっと一周回らされましたよw

霧…少しだと幻想的でいいかとも思うけど濃すぎると運転も大変ですよね。
引き返して正解だと思います。

食いしん坊な私は、美味しい物食べてる~と思いながら読んでいます。
外れのない恭介さんのチョイスが凄いです(≧▽≦)



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