好きなんだもん こういうのが;
- カテゴリ:自作小説
- 2010/10/06 12:26:03
地面に倒れたヤミノリウスを仰向けに転がし、その胸に爪を突き立てて押さえ込んだ。
「ぐ・・・」
刺さる爪より乗せられた体重のほうが問題だった。
しかもじょじょに力が込められている…?
みしみしと肋骨がきしむ。
「丈夫だな。樹脂で作ってあるのか。関節は金属で…?」
ヤミノリウスを形成っている素体は本物の人体よりはるかに硬い。ポリウレタン、PVC、ラバー…。それへ大気の毒を濾す複雑な化合をガラス管で組み合わせ、大魔界に似た成分を液体に合成する。皮膚をのせ、布をまとい、外見を偽ってはいるが実際こんなものなのだ。
人形が。
偽りの命が人心を宿すか。
ばきり、と一本が折れたのをはじめにメキメキと胸部が押し潰されていった。肺がつぶれ声の代わりに血が逆流して口鼻からあふれ出る。
苦悶の顔を見下ろしつつ、少し体重をかけるとぐしゅっという感覚で簡単につぶれ
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もうやめとこうな。うん。