Nicotto Town


☆ ドリーム・スター ☆


第六章 野良犬


私は幼い頃から家で犬を飼ってました

父親が狩猟をしていたので猟犬として
飼ってましたが両親も私も動物が好きで
捨て犬など見てしまうと拾ってきては飼う
そんな家庭でした。

小学生の頃の不思議な体験なのですが
通学途中に野良犬を見つけ
もう成犬で、しかも大型犬でした

私は、さすがに家では飼えない
でもその犬が何かを食べているのだろうか?
飼い主は?迷子なのか
とても心配でいたので学校の給食に出たパンを
持ち帰り、その犬を探してはあげていると
その犬は、飼い主が引越の際に捨てたのだと
その犬の飼われていた近所の人から聞き

その犬の気持ちが自分だったらと思い
その犬に、話しかけるようになりました

不思議な事は以前はパンをその場では食べたり
はしないでくわえ逃げるようにしていたのに

私の話しかける言葉を聞くように
そして身体に触れさせてくれるように
その場でパンを食べたり私に遊んで欲しいと
言わんばかりに甘えたりして

通学途中に私を待っていたように朝から
私について来るようになりました

小さい小学生の私の股の間に入り
私を乗せて歩いてくれるまでに

不思議な事は
私が犬に話しかける時に
ちゃんと聞いているのでした
そして私に合図するかのように
お手をするのです

イエス、ノーの答えをするのです
寂しかったか?と聞けば
お手をしてくる
私を待っていてくれたの?
お手をしてくる
けして食べ物で強制した訳でなく
とても不思議な体験でした。

その犬は私にしか慣れずに
誰にもなつきませんでした
人間を警戒し人を信用していないようで
吠え、逃げ回るように

私だけに心をゆるしたようでした




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