Nicotto Town


☆ ドリーム・スター ☆


忘れられない想い出


ある年の夏に茅ヶ崎のサザンビーチの目の前に
あった古びたHOTELに宿泊した経験
それは、本当はお付き合いし始めた彼女と二人で江の島で行われる花火大会を観覧する為に
予約したのに結局、独りで泊まり
サザンビーチで独りぼっち海水浴して
夜にはHOTELの部屋から見える江の島に打ち上げられる花火を色々な思いで観ていた自分
今はもう、そのHOTELは存在していません
だからこそ、想い出に僕の心の中で存在して
います。
恋愛、出逢い、恋
男と女、感情、事情、家族、様々な要因が
焼け付くような太陽の日差しの砂浜
海の水面がキラキラ光り波の音と潮の香り
サザンビーチでサザンオールスターズの曲が
流れ聞こえ、海水浴シーズンでの人の声
家族連れ、カップル、友人とのグループ
宿泊予定日前に彼女が当日に来れない事を
知りながらも予約したHOTELに何故?
僕は、独り来てしまったのだろう?
HOTELはサザンビーチの目の前で海が眺められ
烏帽子岩も江の島も見える
けしてお世辞にも綺麗とは言えないような
古い建物のHOTEL
部屋の装飾も素敵ではなく砂が落ちていたり
ベランダのバルコニーも塗装が剥げ落ちてたり
サザン・オールスターズが好きで憧れの聖地
茅ヶ崎、だから許せた、気にならなかった
それ以上に現状の状況の中の自分の気持ち
当時、僕は2度目の結婚生活が終わり
当時、住んでいたのが、これも憧れて引越
夢の叶う場所、ディズニーリゾートの新浦安
海の望める海風の街、愛娘を授かり
でも、どうしても離れたくない愛娘と
離れ離れになるという現実で逃げるように
千葉県の新浦安から神奈川県へ引越でも
完全にでは無く、どっちも借りて
家賃も支払いながら自分の心の整理が着かず
もう、恋なんかするものか
まして結婚など考えもしていなかったのに
運命は神様は僕に辛い選択、試練を与え
素敵な女性に巡り会わせてくれたのでした。
彼女を知ればする程に夢中になってしまい
出逢いから恋、恋愛に発展して行き
彼女のご両親に結婚を前提にお付き合いを
お願いしたのでした
勿論、自分の現状を隠さずに話しました
2度の結婚歴がある事、愛娘がいる事
両親が離婚後、二人とも再婚したが二人とも
他界してしまった事、父親の経営していた会社を継いで自分が経営している事
僕がひとりっ子だと言う事
二人の出逢い、なりそめは多少嘘を
でも二人は夢中になり夢を見て酔っていた
恋と言う魔法にかけられて周りが見えて
いなかったかも?しれません
様々な事情の中で時の時空に流され
その夏に二人で訪れ宿泊の予定のはずだった
茅ヶ崎のサザンビーチ江の島の花火大会観覧
その予定は夢に終わり
いっとき、僕は自分の置かれている現状
自分を振り返る瞬間を与えられた
僕は、何の為に生きているの
自分のしてきた行動や今までの生活
これから、しなくてはいけない事
逃げちゃ駄目だ、自分に嘘はつけない
誰かのせいにしてはいけない
僕に彼女を幸せにしてあげれる資格はあるか?
今の自分でいいのか?
どれも中途半端であり
彼女は素敵で魅力的だが持病があり
僕は、それをサポートを完璧に出来るのか?
彼女も心の葛藤の中で常に自分では駄目
一緒にいたい本当はそうであっても
口にするのは、好きだから愛しているからこそ
大切に思う人、貴方に幸せになって欲しいから
と言っては過去形で言う言葉が僕には辛く
本当に好きだから別れる意味に理解が出来ず
あの夏の夜に打ち上がり消えていく花火を
見てはため息、失恋では無くても
男女の交際、二人が夢見て進む将来に
希望もあるが、前途不安が現状であり
自分が2度も結婚の経験者でありながら
今まで何を求め生活し進んできたか?
愛は本当にあったのだろうか ?
いっときの感情や夢でコツコツ積み上げた
大切な物も、まるで一瞬に崩れ落ち壊れる
ような経験をしてきたよな
あの綺麗な花火のように
ドン!と鳴りキューンと高く打ち上げられ
期待でドキドキしながら夜空に開き広がる花火
そして美しいのもつかの間で消えていく
花火大会もあっと言う間に終わり
混雑状況も騒いでいた若者達もいなくなり
静かになって誰もいない砂浜でザッザッー
波の音だけ虚しく聞こえ
呑めないアルコールを呑んでも酔えず
眠れずに朝日を見てしまった
朝食でHOTELの食堂で昨夜の花火大会の花火師
が同じHOTELに宿泊していた事がわかった
この職人さん達が準備し打上げていたんだ
自分も職人の端くれ技術屋なのだから
プロ意識やプライドもあり
男には職があってこそ生きがい有り
そんな朝食を同じ食堂で過ごし少し会話も有り
前日からのモヤモヤしていた感情も薄くなり
さて、自分の人生をどう生きるのか?
パートナーは必要だろうか?
本当の愛とは何だろう
それから数年後に本当に愛する人大切だと
思わせてくれる異性に対して彼女が言った意味
好きだからこそ自分では無く別の相手で幸せに
なって欲しい
正直な気持ちでは離れたく無くてもだ
過去形で言葉を言ってしまうのも
理解が出来るようになった
結婚は二人だけの問題?では無い
親兄弟、親戚を含む大きな家族形態が着いて
自分の親も相手の親も同じ自分の親
親子の存在に、たとえ血は繋がらずとも
親戚だって色々な人間がいるのだし兄弟でも
全てを上手く付き合って生きていかなければ
ならない事。
自分は両親も他界し大切な人も他界して
失った経験から未だに完全には立直れず
もう失いたくないし自分と同じように残された人間の哀しみを誰にもして欲しくは無い
独りは正直寂しい時もあるけれど気は楽
自分のような性格の人間には独りが良い
あの夏、そんな事まで考えていたよな
今頃になって思い出した(笑)
人生には経験、試練は必要だからね
物の価値、人間の価値なんて全て人が決めて
しまうだけ何が大切かなんて目には見えない
己で悩み決め納得する事が大切なのかもね
昨日までの事が一瞬で変わり独りぼっちに
なったらわかる事もある
そんな経験しなくても良いことある
哀しみは薄れても現実は消えない
記憶として刻み込まれてしまうから
自分のせいだと追い込む事は哀れになる
誰のせいでも無い人間は本当に残酷な生き物
上手に生きる事、楽しむ事、夢を持つ事
美味しく食べて寝て楽しく前を良く見て
老いていくのは恥では無い
それも受け入れて上手に騙し老いも楽しめ
過去も素直に懐かしみ楽しもう




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