よしおうの学校でのおもいでは、、、。
高校の友達の事が一番に思い出されます。

よしおうの高校はね？
芸術短期大学付属の高校。

普通科なんだけれどちょっと変わってるのは

音楽と美術の専攻が有る高校。
いわゆる美大、音大を目指す人たちが進む高校。

入学するには通常の県立高校と入試が一緒なので
実技試験（音楽、美術）が先に実施されて
その後、県立高と同じ日に学科が有りました。

実技で受かっても学科で落ちちゃうと浪人して
一年後に受ける人もいたかな？

最近風のウワサでは推薦入学制度になったらしい。

昔は、実技では狭き門でした。
よしおうの場合、声楽専攻で１０～１５倍だったか？

美術も１０倍くらいだったか？

音楽科が４０名、美術科が４０名の２クラスしか入れなかったんです。

有名人では、リリーフランキーが一つ上の先輩でしたね？
中川さんって人です。
高校時代とまったく変わりませんねぇ、、、あの人は。

まぁ、本題はその人ではないんですがね？

よしおうの同級生の美術科に親友がいました。
その親友とはほんとに幼馴染みのように
意気投合してね。

お互い社会に出ても遊んでました。

でも、持病の糖尿病がひどくてね？
いつもインシュリン打ってた。

その頃、糖尿病の怖さを知らなかったよしおうは
まさか、親友が亡くなるなんて思っても見なかった。

親友が、美術の先生見習いとしてある高校に勤めて
これからって時に病気が悪化してね？
高校で知り合った生徒と卒業後に結婚するんだって
聞いていた。

生きるって残酷でね？
病気の悪化が元で、その彼女は悩んだ挙句去ることに、、、。
よしおうは事の一部始終を垣間見たから。

でも、彼女を責められないね？
親友のよしおうでさえ、目も見えなくなり衰えていく友の姿を
見て、その世話をまだ若く幼い彼女に求めるのは酷だって
思ってた。

よしおうはその頃仕事のターニングポイントで大分から
神奈川に移る事になり、神奈川に移って時々
友からの電話で愚痴や励ましのやりとりをしてた。

友が亡くなる少し前。
もう駄目みたいだから、会いたいなぁってつぶやいた事が有ったんだ。

よしおうは、何言ってんだ！頑張れって言うしかなかったけれど
帰りたいと思っても、よしおうの仕事は神奈川に出てから
やっと慣れてきたばかりで、とても有休が使える状態じゃ無かったから。

少したったある日。
親友の弟から電話があった。
何とか戻れないかって。
結局、出席出来ず。

その事が今でも悔んでも悔みきれぬ出来事。

だから、よしおうが大分に帰る時は。
身内の元へ顔を出すより先に友の元へ帰ります。

何を話さずとも、喜んでくれてる。
おう！久しぶりだな。
って聞こえてくる。

なので、よしおうは簡単には死ねないのです。
友がまだ、死にたくない、、、生きたいってつぶやいていた分。

どんな、辛い状態だろうが。
負けるわけにはいきません。
友に背中を押されているのでね？

４月初旬。
パートナーを連れて帰郷します。
大分に着いたら友の元へ。

友が去ったのも２１年前の４月。
不思議だ。
顔を出せよって言ってるみたいだ。