大人になって、中国の神話伝説に関する書籍を呼んでいると
『本草綱目』という明代の自然百科事典に、ヘビに関する項目がありました。
この本は、伝説上の生物に関する記述と、
実在の生物の記述が入り混じっているため、少しわかりにくいのですが、
そこに「腹蛇(ふくだ)」別名「反鼻(はんび)」という
毛の生えたヘビの記述がありました。
そのヘビは、長さが6,7尺(約1.5m～2m)錦の文様で文様の間から猪のような
毛が生えていて鼻先に針がある。猛毒を持ち危険とありました。

この時は、そのヘビについてそれほど気に留めていなかったのですが
その後、鳥山石燕の妖怪画集を見る機会があり
ふと「ノズチ」の絵をみると、なんとそこには毛の生えたヘビっぽいもの
が描かれているのです。
「ノズチ」はツチノコの別名なのに、はて？・・・

そこで、さっそくヤフーで検索したところ(2012年頃)、
なんと、ヤフー知恵袋に、山形出身の人が
毛の生えたヘビをみたという話を祖父から聞いたのですが、
誰かこのヘビについて知りませんか？
と質問していたのです。
しかし、質問が半年くらい前だったため回答は締め切られ
だれもその答えを知っていませんでした。
(自分は心の中で「それは反鼻やーー！！」と叫んでいましたが)。

さらに検索をつづけると、なんとUMA専門サイト
(一時インドのウモッカというUMAで有名になった)でも
長野県の人が、毛の生えたヘビの死体の写真を送っており、
このヘビに関する情報はありませんか？
と質問していたのです。
(こちらは2009年くらいのときの質問)

このサイトは現在無いらしく、もう見ることはできませんが
このときの写真のヘビは、まさに錦の文様の間に
短いタワシのような毛が生えているものでした。
また、顔はまったくどのヘビとも似ていなく、どちらかとえばトカゲ
っぽいのです。(瞼が有るか無いかがわかればトカゲかヘビか分かったのだけど)
残念ながら鼻先ははっきり見えないため、針は確認できませんでした。
大きさも比較物がないため、わかりませんでした。
しかも死体は猫が食べてしまったとのこと・・・・
サイトの運営者はこのヘビについてまったく知らないらしく、
冗談交じりで放射能で突然変異したのだとか言っていました。
(ただし、この時は２０１２年で原発爆発前)

自分は興奮してそのサイトに、これは「反鼻」という蛇だ！！
云々と書き込みましたが
返ってきたレスがアルマジロのことでは？とか・・・
ヘビの話をしているのにアルマジロって・・・
自分はあきれてそれきりそのサイトを見ていません。
これが現実なのです。

その後、ギリシャの博物学者アリストテレスの『動物誌』という書籍にも
毛の生えたヘビの記述がありました。
こちらのヘビはもっと小さくて約50cmくらい、しかし噛まれると肉が解けて
必ず死ぬとありました(つまり神経毒ではない)。

このヘビはいったい何なのでしょう？
自分にはわかりませんが、日本にはツチノコの他に
もう一種、どの科にも属さない未知の蛇(あるいはトカゲ)がおり、
あろうことか、体から毛(のようなもの)が生えている！？のです。
もしかしたら、それは歴史に埋もれた原始的な生き物なのかもしれません。

終わり