人生何度目かの　シャーロック・ホームズ週間に　入りました

春の映画の　萌えの延長なんだけど
聖典の翻訳の新しいの　読んでないしな　と思って

で
さっき読んでて　ちょっと気になったのが
「数学的な才能と　犯罪に対する才能は　近しい」
という　このお話の世界観

ご存知
ホームズの宿敵モリアーティは　数学の天才である
ゆえに　犯罪の天才でもある
という描かれ方をしている

おおざっぱに言って
科学オタクで　数学的センスも抜群のホームズは　もちろん
マイクロフトも　やっぱり数学的発想のひらめきを持つ天才だし
そのほかの人物についても
数学的かしこさと　犯罪に対するセンスは
ほぼ正比例して　描かれている

もっと言うと
数学的であること　論理的であることは
知能の高さという意味において　同義語である
みたいな　リクツが　平気でまかり通っているみたいなんだな

私は　それを　
作者コナン・ドイルの　「数学的なもの」に対する
アコガレと　コンプレックスと　読む

もちろん
書かれた時代そのものが　科学や数学に対して　崇拝を覚えていた
事実も　あるとは　思う

そうやって読んでいくと
子供の頃には　味わえなかった　歴史小説としての面白さが見えてくるんだな