Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


螺旋階段を降りておりて降りて


螺旋階段(らせんかいだん)


どこまで続いているんだろう。

どこまで降りて行けばいいんだろう。

下は見えない。真っ暗なまま。

「ここで止めるわ」と、また1人。

消えて行く。

どうして立ち止まると消えるんだろう。

消えれば楽になれるのかな。

苦痛と悔しそうな顔をしていた。

きっと楽になれない。

だったら歩こう。

生きていこう。

光を探していた。

降りて行けば見えると思っていた。

でも、見えない。何も。

見えるのはいつも

1段先の階段だけ。

怪物が出て来たら、そこで終われるのに。

出て来ない。

ずっとずっとずっと。

知ってる。怪物はニッコリ笑顔で後ろからついて来ていることも。

立ち止まると、喰われる。

ああ、もう立ち止まりたい。

リタイアすれば楽に・・・なれない。

苦痛と悔しさに・・・。

それでも歩くの?がくがくと膝が震えているのに。

うん。歩くよ。

いのちの働きを

ボクの意思じゃなく。

足の意思じゃなく。

何だか分からないけど。

前に行きたい。

光は最初からボクの、わたしの

奥の奥の奥にあった。

あたたかい。

後ろからついて来ている怪物たちも消えて行く。

三途(さんず)の黒闇(こくあん)開く(ひらく)なり。

ああ、やっぱり・・・うん。

がくがくぶるぶる震えている。

大きなお口に食べられた。

狼さんに食べられた。

あたたかい。でもここはあたたかい。

光が、宇宙そのものを満たす。

愛と光。

あたたかい。ここはあたたかい。なぁ。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.