Nicotto Town



クラッシック コンサート

ウィーンと聞けば、やはりモーツアルトなどの音楽家に造詣が深い印象があります。
そこで、あまり型っ苦しい格好をしなくていいコンサートに行って来ました。
ジーンズは駄目だけれど、ネクタイはしなくていいというくらいなので、
女性はワンピースとかで大丈夫です。
でも、ホールの中はシェーンブルン宮殿のように、白の壁に金の縁取りと飾りがあり、
大きなシャンデリアがぶらさがるルネッサンス様式でした。

主人はS席を取ってくれようとしたのですが、前日では既に満席で、
B席しか空いていませんでした。
A席と通路を挟んだ最前列に案内されると、横に金髪で薄いブルーグレーの瞳に
その目の色と同じイヤリングをつけたマダムがいらっしゃいました。
こんにちはとお互いに挨拶し、私がS席で聞きたかったのに、B席しか
取れなかったので残念だわと話かけると、そのマダムも綺麗な英語で、
そう、私もよ。このコンサート楽しみにしてたのに、と笑顔で答えました。
するとかの悪名高い国の団体が、お子ちゃま連れでわんさかと入ってきました。
コンサートホールなのに、色褪せたジャージ、破れそうなTシャツで、
今から野宿でもするの?というような格好で、周囲を不安に陥れました。
私達の後ろにも大勢の子供たちが座りました。嫌な予感です。

シャンデリアが点いて部屋の雰囲気が華やかになった時、隣のマダムが何度も
シャッターを切ったので、私が写真を撮ってあげると言い、舞台をバックに
彼女を立たせてシャッターを押しました。目で見るよりも暗い画面になりましたが、
マダムはものすごく喜び、お礼を何度も言いました。

演奏が始まりました。でも、後ろのガキんちょは話し続けます。
コンサートマスターの弓の動きに合わせ、各楽器がハーモニーを奏でます。
でも、後ろのガキんちょは、黙りません。
本来、夜のコンサートは大人のもので、欧米では子供は家で子守と一緒にお留守番です
ましてマナーもしらない国の子供たちとあっては、始末におえません。
前列の人達はだんだんイライラし始めました。音楽を聴くどころではありません。

オペラ歌手が出てきて、ソプラノで歌い出すと、その声と首を伸ばす仕草に
ガキんちょ達は笑いだしました。周囲のお客さんも振り返ったり、肩をすくめたり、
軽蔑の言葉を囁いたりと、こちらを見ます。私は最低のマナーの国の人間と同じに
見られたくなかったし、素敵なコンサートを邪魔されている怒りから、
後ろを振り返り、ガキンちょ達を睨みつけました。一人一人の顔を睨んで行くと、
ニターと笑うので、あきれてしまいました。
引率者の大人まで、注意もせず笑っているので、救いようがないと親指を下にして
最低と日本語で言ってやりました。

その後もバレーが入ったりして楽しい催しものが続きましたが、
やはりぺちゃくちゃ、足はどんどん踏みならし、あはははと笑うので、
隣のマダムも、怒り心頭で振りむき、睨みました。私も同じように睨み、
本当に煩いわねとマダムとささやきました。
視線の端にとらえた引率者は、ようやく自分達がどれだけ迷惑な存在かわかったのか
下を向きました。

コンサートが終わると、引率者が速攻で子供達を追い立てるように、
コンサートホールを出ていきました。やれやれです。
隣のマダムが、私に手を出して、あなたが居てくれて良かったわ。写真も摂ってくれて
感謝しています。良い旅行をなさってねと、出した手をしっかり握ってくれました。

出口に向かうと、あれっ?主人が出口付近の席に座っていました。
何度も聴きにきているからと、私達だけを送りだした主人ですが、
夜10時を過ぎたので、迎えに来てくれたようです。
ある国の無作法の子供達の話をし、私達のマンションの上階と同じレベルねと笑いました

主人は、最後の曲らへんをコンサートの出口で聴いていたらしく、
普通に演奏していたなと
言いました。クラッシックは、もちろん楽譜通りじゃないといけないのだけれど、
こういう出し物は、指揮者がコンダクトを小さく振ると、お客さん達も
小さく手拍子し、大きく振ると大きな手拍子になり、最後はこうやって溜めて、
音を伸ばして、ダンと振りおろして終わると、酔っぱちゃんらしく、曲を口ずさみながら、
大きな振り付けで演じてみせます。それを見ていたお客さん達は、
その状況が良く分るらしく、大ウケで、何度も主人の方を見ていました。
でも、主人は気がつかないで、こうやって溜めて~と、身体を斜めに片手と片足を上げ
ダンと振りおろすを繰り返しながら、通り過ぎましたw
私と娘も大笑いしながら、芝生の庭園を横切り、主人について夜の街の散歩へと
繰り出したのでした。





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2013/08/24 17:29
四季さん

親の躾ですよね~。近くに親がいれば注意できたのでしょうけれど
子供だけでずら~っと1列座らせているので、
子供に態度で示すしかないのですよ。 注意しても言葉が分らないし・・
何度言っても、すぐ騒ぐしね・・・。こんな子供が親になると、
またこのマナーの分らないミニチュアがどんどん増えるんでしょうね。((+_+))

高いお金を払って聴くコンサートは、本当に残念な思いをしました。
もし、今度聴く機会があったら、マナーの良い人達に囲まれた席で
聴きたいなと思いました。

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2013/08/24 09:20
子供は一般的に、無邪気で可愛いものですが、こういう光景に遭遇してしまうと、
憎たらしい存在になってしまいますね 笑

とはいえ、やはり子供に罪はなく、問題は親にありそうな気がします(´ω`)
クラシック音楽を聴くという本来の目的は、その親自身は達成できたのかな^^?
感覚が違うっぽいから、見事に達成できてるんでしょうね 笑
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2013/08/22 19:25
ひふみさん

1865~1867年に建てられたルネッサンス様式の建物で、
ウィーンではもっとも壮麗な建物だと書いてあります。
この歴史的建物で、シュトラウス兄弟が、彼らの偉大な勝利を祝ったなどと書かれ、
毎日催されるコンサートの音楽家は、結構腕のある人が多い様です。


ひふみさんがおっしゃる通り、ラデンツキー行進曲ですw
http://www.youtube.com/watch?v=YWNRIkGhbos
この指揮者さんの動作を、主人は言っていたんですw



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2013/08/22 18:51
こんばんは☆
観光客用のコンサートですか?
私は、楽友教会の当日券を狙ったのですがゲット出来ず、
クアハウスとシェーンブルン宮殿のコンサートに行きましたが、
やはりどちらも観光客の団体さんが来ていましたね。

ご主人が演じていたのはラデツキー行進曲かしら?



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