Nicotto Town



Love at first sight.

今思えば、アレは一目惚れだった。


初めてお互いを認識した時、怖いくらい美しい人だと思った。
でも僕はあなたのことを知らなかったので、「美しい顔の人」と言う印象に留まった。

あろうことか、あなたは僕に干渉してくるようになった、あなたは自分が美しいと言う自覚がないようで、猛毒を吐き、周りには自分が怪物であるかのように振る舞った。

しかしそれが僕にはより一層魅力的に魅えた。

夏に東京で展示会があった、あなたはそれをスケジュール帳に記してくれた。
嬉しかった、でもあなたにお相手がいることを僕は知っていた。
どうやら、その日は恋人と出かける用事があるようで、望みは薄かった。

恋人を奪われてしまうことがどれだけ辛いことか、僕が一番理解していた。
僕はあなたを好きになるのが怖かった。

運命の日

あなたは恋人より僕を選んで”しまった”。

僕は落胆した、これでは僕はあなたに夢中になってしまう。
揺れている気持ちが現実となってしまうのが、とても恐ろしかった。
世界があなた一色になってしまうことがとても恐ろしかった。

あなたは毎日のように僕に話しかけに来てくれた。
好きになってしまわないように耐えていた、つもりだった。

とうとうこの日が来てしまった、僕の前であなたは恋人からの電話をとった。
普段毒を吐くあなたの口から発せられた甘い口調がすこぶる憎らしかった。
僕は自分を常に冷静に客観視していたかった。
しかしそれができなくなった。





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