Nicotto Town



Love at first sight.

僕は生まれて初めて休日が憎らしくなった。

平日の夜の時間をあなたは僕に全てくれた。

でも休日のあなたは、あなたの恋人のものだった。


休日を恋人と過ごすのは至極当然のことなのに。

 

クリスマス、誕生日、バレンタイン、そんなイベントが大嫌いになってしまった。

あなたの恋人にあなたの時間を割いてほしくなかった。


来るクリスマス

あろうことかあなたは僕を選んだ。

あなたの恋人は風邪をひいてしまったらしい。


僕はクリスマスも仕事があったが、夜はあなたと過ごすことができた。


とても幸せな時間だった、今でも思う、あの時間に戻りたい。


春が来た。


あなたは僕の家の近くに越してきた。

そして恋人とも別れてしまった。


僕は心配するふりをして内心はとても心躍っていた。

今年度の頭、あなたと初めて食事に行った。

あなたは僕に会うためか、直前に美容院に行き、綺麗な服を着綺麗な靴を履き、お顔には綺麗な化粧も施されていた。

念願の美しいあなただった。


咀嚼の拍子、箸の持ち方、お品書きの選び方、作法の全てが愛おしかった。

あなたは僕とできる限り長い時間を共に過ごしたいと言ってくれた。

しかし僕にはタイムリミットがあった、惜しくも僕らは別れた。


それから何度も2人でデートをした。







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