静かに去っていくあなたがいる
その後ろ姿に花を手向ける
あなたの笑顔が浮かぶ空がこんなにも青いから
歩みを進めるたびに想い出が一つ一つ落ちていく
私はそれらを一つ一つ拾い集め胸に抱く
大切にそっと
それは温かくあなたの香りを漂わせ瞬時に消えていく
少し冷たい秋の風が吹いた
涙が秋色に寂しく染まった
...
静かに去っていくあなたがいる
その後ろ姿に花を手向ける
あなたの笑顔が浮かぶ空がこんなにも青いから
歩みを進めるたびに想い出が一つ一つ落ちていく
私はそれらを一つ一つ拾い集め胸に抱く
大切にそっと
それは温かくあなたの香りを漂わせ瞬時に消えていく
少し冷たい秋の風が吹いた
涙が秋色に寂しく染まった
...
派手なカラーに彩られた夏も終わり少し控えめな今は白黒の秋がやってきた
急いで季節に色を付けていこう
高く高く青く澄んだ空広く広く黄色と紅に燃える木々の葉
新しい季節がやってきた
あなたの心に映りこんだ私をあなたは何色に変えてくれるのだろう
私の心に映りこんだあなたを新しい色に変えていく私がいる
高ぶ...
秋への道が少しづつ開けていく この道は二人で歩いた道だ
そう夏の暑さを振り払うように私たちは愛を振りほどいていった
それが正しい選択であるか私たちにはわからない
澄み切った空の青さがまぶしいそよぐ風はいつものように二人の髪をなでる
歩いている二人で今
日が暮れるまで街を
最後の日を無言で
...
秋が深まるころレンガ作りの校舎の横の掲示板を見ている君がいた
休講のお知らせ・・・
近づく私を見つけると頭にきたと怒った顔で口を開く
ねぇ喫茶店に行こうよ・・・
遅刻だぁ~って駅から走ってきたのにさ
教室に行ったら誰もいないじゃんでも休講でよかったかも
レポートまだ書いてないんだちょっと見せてよ
高...
雨音が聞こえる何もない部屋にそっと悲しく
静かにカーテンを開ける
薄明りの中雨の中に景色が崩れていく
あなたの面影もその中に流れていく
雨音が聞こえる空っぽな心に微かに悲しく
静かに目を閉じる
暗がりの中あなたの香りが優しくよみがえる
静かに目を開ける
見えない温かさが崩れた景色の中に浮かんでいる
...
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