2012.10.13.草むしり
- カテゴリ: 日記
- 2012/10/14 06:42:27
君はどこから来たのかな
芝生の間にご挨拶
風の運んだ無数の種が
いつしかここに
根を下ろす
土の香りと
秋の陽射しが
辺りの空気をあたためて
積み重なった
草山を
優しく包んで
見送った
君はどこから来たのかな
芝生の間にご挨拶
風の運んだ無数の種が
いつしかここに
根を下ろす
土の香りと
秋の陽射しが
辺りの空気をあたためて
積み重なった
草山を
優しく包んで
見送った
空の向こうが重たく見えて
持って出掛けた傘の町
やっぱり後から降って来て
しっとりひんやり歩いてく
足音次第に遠退いて
いつしか軽い手元に閉じる
ふんわり漂う風の気配は
さらりと光を受けていた
橙に似た
日の照らす
目覚めの欠伸
人だかり
ざわめきよりも
朧気に
始まり告げる
ゆらゆらと
次第にしゃんと
襟元正し
行き交う中に
歩みだす
落ち葉を掃けば
舞い上がる
いつしか乾いた
風に乗り
木立の残した
どんぐりを
さらさら磨いて
転がしながら
もうもう一時
立ち上がり
空の向こうへ
走ってく
真昼が傾けば
瞬く間に暮れて
長さを増した
夜に包まれる
不意に訪れた
冷たい気配
目覚めればそこに
晩秋が待っている