Nicotto Town


アストンのつぶやき


   

2012.10.13.草むしり

君はどこから来たのかな

芝生の間にご挨拶


風の運んだ無数の種が


いつしかここに

根を下ろす



土の香りと

秋の陽射しが


辺りの空気をあたためて


積み重なった

草山を


優しく包んで

見送った

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2012.10.11.しとしとカラリ

空の向こうが重たく見えて

持って出掛けた傘の町


やっぱり後から降って来て

しっとりひんやり歩いてく


足音次第に遠退いて

いつしか軽い手元に閉じる


ふんわり漂う風の気配は

さらりと光を受けていた

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2012.10.10.朝の町並み

橙に似た

日の照らす


目覚めの欠伸

人だかり


ざわめきよりも

朧気に


始まり告げる

ゆらゆらと


次第にしゃんと

襟元正し


行き交う中に

歩みだす

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2012.10.9.砂ほこり

落ち葉を掃けば

舞い上がる


いつしか乾いた

風に乗り


木立の残した

どんぐりを


さらさら磨いて

転がしながら


もうもう一時

立ち上がり


空の向こうへ

走ってく

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2012.10.8.冷気の目覚め

真昼が傾けば

瞬く間に暮れて


長さを増した

夜に包まれる


不意に訪れた

冷たい気配


目覚めればそこに

晩秋が待っている

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