Nicotto Town



自作小説倶楽部7月投稿

『女王の微笑み』
勝負に勝つにはね。何の勝負でもそうだけど対戦相手をよく知ることだ。例えば、あそこのテーブルでカードを睨んでいる若い男は鉱山主の孫だ。息子に先立たれた鉱山主の爺さんは孫息子を溺愛した。そして成長した奴が不良と付き合っても放蕩を重ねても、哀れな爺さんは奴に金を渡し続けた。とてもそうは見...

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自作小説倶楽部5月投稿

『月光の下の約束』誰にも話したことのないわたしの秘密を話すわね。 悪いことじゃないわ。子供の頃の不思議な体験よ。 小さなころ、わたしはとても体の弱い子供だった。母が今でもリリーの風邪に神経質になるのはそのせいよ。幼いわたしは常にベッドの住人で、母が悲しむとわかっていたから言わなかったけど、死んだ...

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自作小説倶楽部2月投稿

『暗闇の声』「おやめなさい」声に思わずドライバーを握る手を止めた。 ただの老いぼれの声だ。とわかっていても後ろを振り向く気にはなれない。男の、弱弱しいがいやに暗闇に響く声だった。 同時にこんな声をしていたのかとも気付く。初めて会ったのは30年近く前、俺が伯父に引き取られた6歳の頃だがまともに言葉...

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自作小説倶楽部1月投稿

『魔女の都』
「~遺跡は1916年。サー・レッドリーによって発見されましたが、その場所は原住民には『魔女の都』として恐れられていました。現地で言い伝えを聞いたサー・レッドリーは綿密な調査を行い。原住民とも信頼関係を築き。ついに300年以上ジャングルに眠っていた遺跡を発見したのです。調査によりかつては...

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自作小説倶楽部12月投稿

『最後の仕事』
1,殺し屋の生活に安らぎはない。2,終わりは突然やってくる。3, 予想外のトラブルは必然。4,後始末は投げ出さない。5, 殺せないと思った時が最後の仕事だ。
俺の師匠は小言も多ければ、格言も多い人だった。いつか見た映画の影響か、殺し屋なんて無口な存在だと思っていた。標的の背後に立って...

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