自作小説倶楽部 9月期小題
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/09/29 23:40:24
『美しい薔薇』
「おはよう」
「おはよう」
予期しない挨拶が返って来た。相手は庭に咲いた薔薇だ。
「あなたが光を入れてくれたおかげで咲くことができました。ありがとう」
「どう致しまして」
意図したことではなくて引っ越しの時に縁側が枯れ葉と毛虫だらけになっていたから...
『美しい薔薇』
「おはよう」
「おはよう」
予期しない挨拶が返って来た。相手は庭に咲いた薔薇だ。
「あなたが光を入れてくれたおかげで咲くことができました。ありがとう」
「どう致しまして」
意図したことではなくて引っ越しの時に縁側が枯れ葉と毛虫だらけになっていたから...
美耶子は清二の白いシャツの背中を見つめながら歩いていた。森の木々が夜の闇に沈み、点々と取り付けられた照明が二人の歩く道を照らしている。夏虫やカエルの微かな鳴き声があちこちで聞こえていた。
美耶子は自分の足音を聞きながら唇を噛んだ。
あたしってなんてみっともないんだろう。
着ている浴衣は新品だ。...
ニコットの小説サークル 文芸館『one time of jewel』に参加してるのですが 休止中なのでこっちに載せましたです。
a haunted house嵐の夜に旅人がたどり着いたのは誰も近寄らぬ幽霊屋敷。
ひさびさの獲物だわいと亡者たちは大喜び。てんで騒いでいるところ、年長のカイゼル髭の将軍...