Nicotto Town



カテゴリ案内
「温泉巡り」はレジャー/旅行
「石」は日記
「蝶」はあちこち旅行や日記に入っています
それぞれのテーマでお部屋改装したものはお部屋アイテム。お部屋改装だけ見ていただく場合はお部屋アルバムへどうぞ。

抜け弁天 その6 箱根山 -東京SW

「ここからが肝心なんだけど、地図に丸をつけたところをこうしてつなぐと、人型になる。」
実留は北にある箱根山から南の抜け弁天へのまっすぐな道が頭から胴になる線をつないだ。抜け弁天から東西の道を腕として広げる。南に向かう四谷と新宿御苑へのふたつの道を両足を広げるように描き人型にした。
「わお、本当に人型...

>> 続きを読む


気持ち悪い夢を見た

ゆうべ、ことのほか嫌な夢を見た。
久しぶりに嫌な夢だった。
なんだかわからないものがうようよ周りを取り囲んでいる。

夕方、どんよりと気持ち悪く垂れこめた空気の中で夕陽がとろりんと下がっていくのを
なめた飴が口からこぼれでていると想像しちゃったあの気持ち悪さに惑わされたかもしれない。
起きてからも気...

>> 続きを読む


抜け弁天 その5 五差路 -東京SW

ブーンnと耳の後ろで小さな蜂がホバリングしているような、うなり音がした。
ゆらりと空気が揺れた。大きな空気に包まれたまま移動したように感じる。
抜け弁天の空気の中に、江の島の大氣をまとって実留たちは帰ってきた。
目が馴れて池の鯉が泳ぐ水の輪がはっきりとした。
実留の左手を佳の右手が握っている。右手は...

>> 続きを読む


抜け弁天 その4 江の島岩屋ー東京SW

登り階段を右へ右へと巻きながらいよいよ奥津宮が見えだした頃、透明な風が深紅の花をつけた藪椿の枝を揺らしながら、実留たちの頭上を吹き抜けていく。
息が切れるほどの登りだった。風が気持ち良い。
登り切った階段は急な下りになる。一段と細くなった石の階段を降りると左手に岩屋に続く道が崖に張り付いていた。関東...

>> 続きを読む


抜け弁天 その3 江の島 金亀亭ー東京SW

佳は黒い石のあった崖の上がどうなっているか知りたかった。江の島の頂に登る階段道を右手に回る。
江戸時代の検校の碑がある。碑の裏手から崖下をのぞくと、人が歩いているのが見える。
「もしかすると、あの黒い石じゃない?」崖下に小さく黒い石が見えた。
「あの石に乗ったら新宿に行ってしまうのじゃないの?あっ!...

>> 続きを読む





カテゴリ

>>カテゴリ一覧を開く

月別アーカイブ

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.