本来書くはずだった部分　追記。

どのくらいそうしていただろうか。とうに涙は乾いていた。討たれた者への哀惜にも自らへのふがいなさにも、身に余るいつくしみにさえももう涙は出なかった。本当に涸れるものなのだな…　とヤミノリウスはぼんやりと思った。まだこうしていたい。このまま　ずっと・・・。...

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魔王の前だというのに、とどめを刺すのに躊躇してしまった。討てと命ぜられた相手を…倒せなかった・・・。ヤミノリウスは力なく　消滅した一帯の煙に目を落としていた。「お手をわずらわせてしまい　申し訳ありません……」ヤミノリウスのふがいなさに、後ろからゴクアークが自...

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