ちょっと自慢
- カテゴリ:人生
- 2010/07/05 01:18:27
フランスあたりの諺だったと思うけれど
人生では三回鐘が鳴るという・・・。
生まれたときが一つ目の鐘で、二回目は結婚した時。
そして三回目は自分のお葬式の時。
わたしの場合、鐘のほかに何回かサイレンも鳴っているのだ。
子供の頃、幼稚園が大嫌いでよく途中でバックレてたんです。
だって歌いたくもないのに歌とかお遊戯とかさせられるわ、周りのチビ達はギャーギャーうるさいし、そんならひとりで街をブラブラしてるほうがよっぽどマシです。
でも、幼稚園児がひとりで街をぶらついていると、あっというまに大人に見つかって保護されちゃうんですよ。
その時、初めてパトカーというものに乗りました。
カッコイイ制服を着たおまわりさん達に連れられて、大きな建物を入ると事務室のようなところに連れて行かれ、そこでバームクーヘンとオレンジジュースをご馳走になりました。しかも優しいお姉さん達がお話し相手になってくれ、退屈しません。
しばらくして母親がすごい形相でやってきて、したたかぶっ飛ばされ、幼稚園に連れ戻されましたが、私はすっかり警察の待遇が気に入ってしまい、以後、たびたび警察でおやつをご馳走になりました。
救急車に乗ったこともあります。
やはり子供の頃です。出入りの米屋の配達用の車にひかれたのと、ちりがみ交換の車の二回です。いずれもかすり傷程度でしたが、祖母は卒倒し、大騒ぎとなりました。
そんなゆっくりな車になぜぶつかったものか、いまだに思い出せません。
そして十年ほど前の話になりますが、ふたたびパトカーにのる機会があったのです。
ひったくりにあいました。
その日は仕事帰りに友達とお酒を飲み、解散していい気分で家に帰る夜道をブラブラ歩いていますと、人通りのあまりない細い道にはいりますと、後ろから自転車がやってきます。狭い道なので、道のはしによってやりすごそうと足を止めた私に、自転車がスピードをあげて急接近してきた・・・と思った瞬間、手にさげていたバックが思い切りひっぱられました。
私は自転車に向かってバックを手から離さないまま大きく踏み込み、空いているほうの手で自転車に乗っている男の首根っこをつかみ、自転車ごとなぎ倒しました。
地面に横倒しになった男にとびかかり、まず鼻にがツンとやって戦意を喪失させます。
つぎは逃げられないようにヒールも折れよとばかりのストンピングの嵐。
男の絶叫があがります。
私の父親はじつはもとレスリングの選手で、日本一になったこともあります。
引退後は自衛隊や米軍基地にも招かれ、レスリングのみならず、あらゆる武道や格闘技
の指導にうちこんでいました。かの三島由紀夫にもお招きの手紙をもらったとか。
そんな父に子供の頃から遊びのように受身や護身術を教わっているので、私の体はこうした場面ではじつに水を得た魚のように動いてしまう。
てなわけで、かのひったくり男を
ボッコボコにぶん殴り
逃げられないほど痛めつけてやったので
「さ、こいつを通報して警察につきだしてやろう」
と顔をあげると、いつのまにやら離れた場所に人垣ができている。
その野次馬たちは、ひそひそと何やら囁きながら、私に厳しい視線を向けている。
どうやら誤解されている。
私がひったくられた瞬間はたぶん誰も見ていない。
酔っ払ってひとりで暴れちゃってる危ない女・・・それが今の私・・・。
どうしよう・・・。
立ちすくんでいると、はい、はい、どいてねーみたいな感じで人垣を割ってぞろぞろとおまわりさんが登場。
「あなたね、何してるんですか。こんな夜中にどうしたんですか」
ときた。冗談ではない、被害者は私のほうだ。
頭にきたのでおまわりさんたちを押しのけ
「何があったかあそこに倒れている人に聞いたらどうですか」
と立ち去ろうとするわたしの肩を
「待ちなさい」
とぐっと押さえつけるおまわりさん。転瞬・・・・・・
わたしは条件反射でおまわりさんの腕をねじ上げてしまった。
状況が悪すぎる。
私は逃げることにした。
逃走ルートを確保するべく正面に立ちはだかったおまわりさんを全身を使って突き飛ばしたその瞬間・・・どこをどうされたのか、地面に前のめりに倒され、手足に素早く縄が打たれ、数名のおまわりさんに押さえつけられた。
お縄になったのである。
後ろ手に手足を縛られて地面に転がされながら、
これは父の指導の賜物なのだろうか・・・
と感慨にふけっているとやがてパトカーが来た。
私は手足を拘束されたままのポーズで野次馬の人垣をかきわけ、パトカーにかつぎこまれた。そして私はかつて大好きだった大きな建物に連れて行かれたが、もちろんバームクーヘンは出ない。
私の無実が判明したのは翌朝だった。
私は父親が驚くだろうと思い、身元を隠し続けたので、ますます怪しまれ、時間がかかってしまったのだ。
父親は今もってこのことを知らない。
私の最後の鐘が鳴るまでの小さな秘密である。
お遊戯も嫌だったけど、幼稚園のプールに入る時の着替えが同じお教室内というのもデリカシーがなさすぎるので、母親に「プールは嫌だ」と訴えました。
あくあさん、子供時代微笑ましいでしゅ。
可愛いでちゅね~!!
あくあさんはきっといくつになっても子供みたいな可愛いオヤジなんでしょうね!モテそう!
はづきさん、かよわい女性のバッグをひったくるような男は病院送りでもヌルイくらいですね!
女性が強くなったとはいえ、腕力で立ち向かうのは技術がいります。
女性と子供は是非、護身術を!
しかしアグレッシブですね~^^ ひったくりなんて弱い者狙いの悪い奴ばっかです。サビさんの攻撃に拍手です!
ひったくられた方の身にもなれ! って感じですよね!
幸い、私はまだ被害に遭ったことはないのですが、原付とかだったら、こっちが引きずられそうで怖いですね**;
幼稚園かぁ・・・
もうだいぶ昔のことなので記憶は曖昧ですが、トイレが怖かったことと、子供って残酷だな~と子供ながらに感じた記憶だけは何故か鮮明に覚えてます。
多少装飾はされてるでしょうがw
その頃はサビさんも充分にちびですよ。
でもわかる気がします。
僕はパトカーには残念ながら乗った事が無いです。ただ警察にお世話掛けた事は・・・
と言っても悪いことしたわけではないですよ。
幼い頃、父と車に乗っていた時、スピードメータが動く度に喜ぶ私を見た父がどんどんスピードを上げていき捕まってしまったんです。その時免許証を携帯していなかった為私を警察に人質として差し出して取りに帰る事に・・・・
その間私は不安におののいて・・・・ではなく、嬉しくて仕方なかったです。
だって警察官って幼い頃はものすごくかっこよく見えたからwww
僕も警察官になった気になって誇らしく思ってました。それから小さい頃の僕の夢は警察官になる事でしたwww
それにしてもサビさん、見事な捕り物帳,感服致します。
でも、今度はお巡りさんの腕までねじ上げたらだめですよw
幼稚園児って、ホーント、騒々しくて、ヤですよねー。
お遊戯は 罰ゲーム以外のナニモノでもないし、
歌うとなったら、音程も発声法もあったもんじゃなく、がなり立てるのなんて、聴覚的暴力。
ずぅーーーーーーーーーーーーーーっと 思っていたけれど、
同意してくれる方は、基本的に皆無。
・・・・・同志っ!;。;
ちなみに、
私は遠くの市の私立幼稚園に、バス送迎されてたので、脱走するコトは、できませんでした。
いいな。おやつ。。。