父、脱走する
- カテゴリ:日記
- 2010/07/14 22:40:23
今日、父親が入院していた病院を脱走した。
本人には知らせていないのだが
じつは父は余命一ヶ月と医師から告げられている。
その体で脱走。
普通ではありえないことだが、かつてレスリング日本チャンピオンまでのぼりつめた父だ。
やはり常人とは体力も精神力もちがうのであろうか。
父は以前に入院して手術した時も、手術後の痛み止めの注射を拒否し、結局それを押しとうしてしまい、医者と家族を驚かせた。
父なりの闘病の表現だっだのかもしれない。
すさまじい人だ・・・。
父親には悪いが、今は痛みを最小限に抑える治療をさせていただいている。
医師は「肝臓の機能を回復させる治療です」と言ってくれていて、父親も「はい」と素直に自分が回復すると信じてくれている。
だから、痛みがないなら家に帰りたいんである。
気持ちはわかる。
でも家族としては複雑だ。
兄と弟は、こうなったら父親の好きにさせてあげたいという。
しかし、私や母は父親が痛みに苦しむ姿は耐えられない。
明日は仕事を休み、
父や家族を説得し、父親を病院に連れ戻したいと思っている。
久々の親子喧嘩だ。
それにしてもお父さん
あなたは強すぎます・・・。
本当に生きることは辛いけれど、
辛いことを家族みんなで丸ごと味わっていると
時々笑ってしまうような事態になったりして
苦しいことと楽しいことは表裏一体なのでしょうね・・・。
生きているってことは素晴らしいことなのに、
サビさんにとってもお父様にとってもご家族に
とっても辛い日々が続きますね。
どうか1日1日を大切になさってくださいね。
好きにさせてあげたいという御兄弟の気持ちも分かるし、苦しむ姿を見たくないというお母さんやサビさんの気持ちも分かります。
すごく複雑。。。。。
うちの父も入院した時はよく言ってました。「なんで俺はこんなところにいるのだろう」と。
弱い自分を認めたくないのです。
こんなはずじゃない。自分はこんなところにいるような人間じゃない。
そう思う気持ちと、現実の狭間で、自分が人間であることを痛感するのは、本当に苦しいですよね。
お父さんのことで本気でケンカ出来る家族は本当に温かいです。
酸素ボンベを三つも持って病院脱走する父はちょっとおかしくもあり、格好良くもあり・・・。
常識に縛られない生き方を身をもって教えてくれているような父親を、じつはちょっぴり自慢したい私なのです。
自殺志願者に父親の生き様をみせてやりたいくらいです。
父親がどこまで頑張れるか、娘としてしっかり心に焼き付けるつもりです。
ファイッ!!
NPOの人が言うには、
自殺者にはそこまで「追い込まれる」決まったパターンがあるのに、
「救えない」のは何故なのか? 「救わ」なくては! ・・・と。
正直、全く共感できず。
「追い込まれてる」んじゃなくて、全部、自分でやってるコトなのにね って。
そんな人達、わざわざ手間暇かけて「救って」やる必要があるとは、思えないし、
勝手に死んじゃえば〜? その代わり、
死にたくもないのに死んじゃう人達に、寿命、まるっと置いてけーーー と、
ハラの中で悪態ついてたばっかりだったのです。実は。
カネがなくても、仕事がなくても、借金があっても、仕事がイヤでも、
ちゃんと生きてて、これからも生きてける「幸運」に気付かず、自分でみすみす棒に振るなんざ
つくづく、愚の骨頂ですよね。
サビさんのお父さん、かっこいいっす。
父親の脱走の原因はトイレに間に合わなかったのが、プライドの高い父には耐え難いことだったらしいのです。お腹こわしていることを医師や看護婦さんにちゃんと言っていなかったのです。
なので、それを医師に話してお腹の薬を処方してもらうことにして、病院での医師とのやりとりを話し、やっと明日病院に帰ることを納得させました。
説得には丸一日かかりましたが
よかったあ~!
こんな重い話におつきあいいただき、本当にありがとうございました!感謝します!
第三者がつべこべ言えることではないのであえて何も言いませんが、
いい方向に進むことをお祈りしておきます
明日、じっくりご家族で話し合って下さい。