恋夢 34話
- カテゴリ:自作小説
- 2009/03/11 20:50:54
「何だよ?」
ゆうまがレイカをにらむ。
「話があるの」
レイカは下を向いた。
「屋上でいい?」
「・・・うん」
二人は黙って屋上に上がった。
「何?話って・・・」
「あのね・・・」
ゆうまにはレイカが何を言いたいのかわかった。
「あぁ・・・デートの事?どこいきたい?たまにはさぁ公園を・・・」
「違うの。ゆうまちゃんと聞いて」
「じゃあ何だよ?」
「別れない・・・あたしたち」
「何?よく聞こえなかった」
「・・・別れましょ」
ゆうまは黙ってレイカを見つめた。
「そんなにカズマがいいか?」
レイカは目をそらした。
「だったらなんで俺と付き合うつったんだよ」
ゆうまが叫んだ。
「ゆうま・・・落ち着いて」
「あいつガンなんだろ?どうせ死ぬんだろ?」
パシンッ
レイカがゆうまの頬を叩いた。
「最悪よ・・・ゆうま」
ゆうまがそっと自分の頬を押さえる。
ゆうまの目から涙がこぼれた。
恋をするには絶対誰かが傷つくのがお約束。
「わかってた。いつかふられるって・・・」
「えっ?」
「ほんとかっこつかねえな。俺」
ゆうまが少し上をみながらいった。
「ごめんな。レイカ。俺たち別れよう」
「ゆうま・・・」
「お前が大好きだから。お前の気持ち大切にしなきゃいけねぇよな」
「ありがと・・・ゆうま」
レイカはゆうまの手をつかみ涙を流す。二人は涙ぐんで笑う。
「めっちゃ楽しかったから。お前と付き合えて・・・」
「あたしも」
「すげぇ好きだ。お前がすげぇ好きだ」
「うん」
ゆうまはレイカをだいた。
「もういいから・・・俺は大丈夫だから。ありがとな」
「うん」
レイカはすごく泣いて・・・
「じゃあ行くね」
といった。
「ああ」
レイカは屋上から離れた。
「大好きだから・・・レイカ」
その場に座り込んでゆうまは少し笑った。
人を好きになるってね、こういうことなんだよ。すごく温かくてそして誰かが幸
せになってきっと誰かが傷つく。青い空はますます青く・・・みんなを見守って
いる。レイカの恋はまだ終わらない。




























またゆうまもちゃんとレイカの話聞けたね。お互いツライけどキライで別れたんじゃなくてスキで別れたから
まだ後味がいいよね。でも、もしレイカに何かあったら、ゆうまが再び支えて欲しいと思うね。
例えば、もしカズマと死別の時に悲しい時は・・・・・
よんでくれてサンクス~♪
ゆうま格好良いですね!
ゆうま ドンマイw