「なんかないんですか？」

レイカは医者に聞いた

「残念ながら・・・」

「なんでもいいんです。なんか・・・なんか教えてください」

医者はため息をついた。そしてレイカに

「おかけなさい」

といった。

「一つ方法がある」

「どんな？」

「福岡の病院にこの病気を治せる先生がいる。」

「成功率はどれくらい？」

「１３パーセントだ」

「そんなに・・・」

「あぁ。難しい・・・それにこの手術には１億かかるそうだ」

「い・・・１億ですか？」

「どうされます？」

「あの・・・ほかにはなにかありますか？」

「といいますと？」

「えっと・・・例えばなんか障害がつくとか」

「そうですね。なにもないとはいえませんね。とてもたいへんな手術ですよ」

レイカは下唇をかんでいった。

「受けます。あたしがそのお金は払います」

「いえ・・・あなたが決めることではありません。」

「カズマを説得してください。」

「頑張ってみましょう」

レイカは病院を出た。

「もしもし？あたしよ・・・レイカ。なんか仕事の予定ある？」

レイカは会社に電話した。

「わかったわ」

そういってレイカはケータイを切った。

次の日レイカは仕事場に向かった。

「待っててね。カズマ・・・」

「今日のゲストは姫野　レイカちゃんです」

「こんにちわ」

「レイカちゃん着てくれてありがとねぇ」

「はい」

「では今人気のあるレイカちゃんにお話を聞きたいと思います」

「あの・・・あたしからファンのみなさんにお願いがあるんです」

レイカは下を向いた。

「なんですか？」

「あたしには今すごく愛してる人がいます。でもその人は病気にかかっています。病気を治すには一億円いるんです。お願いします・・・募金してください」

「レイカちゃん・・・」

「お願いします」

「みなさん協力してあげましょう」

このテレビ番組が終わった。

「レイカちゃん」

「はい？」

「すごく視聴率よかったよ。募金しとくね」

「ありがとうございます」

レイカは言った。

「言ったでしょ？カズマにつくすって」

ゆうまはこのテレビ番組を見て手をつよく握り締めて・・・

「チクショ」

と言った。

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