恋夢 44話
- カテゴリ:自作小説
- 2009/03/17 16:31:19
高校始めての冬休みになった。レイカはみゆとカフェでお茶してた。
「何やってんの?」
「えっ?・・・あぁこれ」
レイカが言った。
「カズマの誕生日もうすぐだから帽子あげたいなぁって思って」
レイカはニット帽を編んでいた。
「・・・レイカ」
レイカはみゆに微笑んだ
「あたしの事思いだしてほしいの」
「そういう事ならみゆ協力するよ」
「ありがと」
「レイカには迷惑かけたしねぇ・・・」
みゆは言った
「それより何頼む?あたしクリームソーダが飲みたいかなぁ」
「じゃああたしも」
・・・こんないい親友ありがとう
「カズマ」
カズマの誕生日レイカは病院に向かった。
「ゆうま?」
「偶然だな。どこいくんだ?」
「・・・病院」
ゆうまはレイカから目をそらして
「そっか。頑張れよ」
といってレイカの横を通り過ぎた。
「うん」
レイカはカズマの病室に入った。
「姫野?きたんだ・・・」
カズマの隣には亜衣がいた
「レイカちゃん?・・・今日カズマの誕生日だから二人で話したいんだけど」
「ごめん。亜衣俺レイカに聞きたいことあるから」
「えっ?」
レイカは少し驚いて言った
「わかった」
亜衣はレイカをにらんで病室を出た。
「座れよ」
「あっ・・・うん」
「教えてくれないか?お前と俺の関係」
「えっ?」
「どうしても思い出せないんだ」
レイカは下を向いた。
「カズマに思い出してほしかった。でももう嫌だ・・・」
レイカはカズマを見つめた
「カズマはあたしの事中学の時から好きだったんだって。そんでねあたしが困ったときいつもあたしを励ましてくれてた」
「うん」
「あたしゆうまと付き合ったんだけど・・・カズマはあたしの事あきらめてなかった」
レイカは泣き出した
「やっぱりあたしの事自分で思い出して」
「ごめんな・・・」
「あたしをこんなに好きにさせた責任とってよ」
カズマはため息をついて
「俺お前が好きだって気持ちわすれたんだよなぁ」
といった。
「思いだしたい。お前との思い出」
「うん・・・思いだして」
「そうだ。この帽子似合うか?」
カズマが言った。
「あの・・・あたしから」
レイカはかばんに手を突っ込んで手作りのニット帽をとろうとした。
「亜衣からもらったんだ」
カズマはうれしそうに言った。




























亜衣しか見えないんだね。 ねぇ、思い出してよ、レイカのこと。
悲しくって切ないよ・・・・・
思い出したいのに思い出せないなんて・・・