それぞれが恋心を抱く世の中・・・みんなが幸せになるわけではない

・・・ピロリン

レイカにメールが届く。

レイカ？
話したい事があるから着てくれない？

「えっ？カズマ？レイカって・・・」

レイカはしばらく不思議な顔でケータイを見つめた。

・・・もしかして

レイカは急いで病院向かった。

「思い出したの？」

レイカは病室に入り言った。

カズマはうなづいた。

「レイカだろ？・・・ごめんな」

レイカの顔が明るくなった。

「本当に？じゃあ・・・」

「ちょっと・・・座ってくれないか？」

急にカズマの顔つきが変わる。カズマは深刻な顔つきで言った。

「どうしたの？」

レイカが聞く。

「俺亜衣とやり直す事にする」

「えっ？」

レイカが耳を疑った。

「今なんて？」

「ごめん・・・」

「どういう事・・・思い出したんじゃないの？」

「思い出した。でも俺も本当の愛を見つけた。」

レイカは状況が理解できなかった。

「思い出したけどお前が好きだけど今は亜衣のことを思ってる」

「なんで？」

「お前が理解できない」

「わかった・・・バイバイ」

これ以上しつこくするのは嫌だと思いレイカは言った。

「大好きだから。カズマの事大好きだから」

「ありがとな・・・レイカ」

それはレイカに急に告げられた別れだった。

・・・知らなかった。心がすごい痛い。あたしいままでこんなに人を傷つけていたんだ。最低だ。

レイカはカズマが本当に好きだった。カズマが思い出してくれてすごくすごくう

れしかった。

傷ついてるレイカにもう一つ不幸が起こった。

「えっ？どういうこと？」

・・・なんでゆうまとクミがキスしてんの？

だからいったじゃん。誰かが絶対傷つくって・・・

恋ってそういうものなんだよ？

好きになったぶん傷は深い。ただレイカは泣くだけで・・・

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