私の王子様 18話
- カテゴリ:自作小説
- 2009/04/02 16:21:06
「お父様」
「どうしたんだ?姫菜」
「あたし俊と結婚しなきゃ駄目なのかしら」
「どういう事だ」
「お父様あたしね好きな人と一緒になりたいっていう欲望があるの」
「姫菜の幸せを願うのが一番だが大宮財閥っていうプライドはないのか?」
「初めて恋をしたの。お父様にいうのもなんだけど・・・」
「駄目よ。許さないわ」
「お母様・・・」
・・・あたしはお母様が嫌いだった。産まれてからずっと、お母様は本当のお母様ではなかったから
あれはまだあたしが小さい時・・・
「今日から新しく来たお母様だよ」
そういって入ってきたのは化粧が濃くて金髪の胸下くらいまである髪をした女
の人だった。黒いドレスを着てて・・・
あたしの本当のお母様は庶民で私のおじい様の権力で殺された。
笑顔の優しい人だったのにあたしの大好きなお母様だったのに・・・
あたしはおじい様も今のお母様も大嫌いだった。
そして知っていた。
お父様は今のお母様を愛していないって・・・
だからあたしはお母様をにらんだ。
「まぁ怖い顔です事」
姫菜のお母様が姫菜の顔をつかんだ
「あなたはセレブなのよ?まぁ貧乏な庶民の血も流れているけど・・・」
「お母様を馬鹿にしないでよ」
「うるさいわね。俊がわざわざあんたみたいなブスを選んだのよ?それを断るなんて・・・」
「べつに大宮財閥にはなんの影響もないじゃない」
「プライドはないの?あなたの結婚するお方はいずれ大宮財閥のあととりになるのよ?」
「あんたになんでそこまで決められなきゃ・・・」
「姫菜」
姫菜のお父様が言った。
「お父様?」
「お母様のいう事はききなさい」
「お父様まで・・・もう知らないわよ」
姫菜はその部屋を出た。姫菜の目から涙が溢れた。
「お母様・・・会いたいわ」
姫菜はお母様の写真を胸に抱いていった。
写真には次々涙がこぼれて・・・
まるで姫菜のお母様も泣いてるみたいだった




























そんな悲しい過去があったんだ・・・姫菜・・・
切なっ
家庭環境もふくざつでまた学校ではレナちゃんが・・・