Nicotto Town


姫的姫道❤姫life


☆初恋 1話☆




「お隣さん今日くるんだって」


「興味なーい」



あたしは朝食の食パンをくわえながら、


呟く。




ピンポーン


「あら、誰かしら。奈緒出て」


「えーめんどくさい」


あたしは最後の一口を食べ終わり、



玄関をあけた。



綺麗な女の人の隣にいたのが、



君だった。


中学校1年生の夏休みに君に出会った。



「隣に引っ越してきた大西です。よろしくお願いします」



「あらっお隣さん?」



ママも出てきた。


「あっ大西です、よろしくお願いします。これつまらない物ですが・・・」



綺麗な人はそう言って、


私達に紙袋を差し出した。


「ありがとうございます」


ママが言った。



「この子、裕也って言うの。中学校1年生だから、仲良くしてあげて?」



同じ年だ・・・



「あらっ、うちの子と同じ年だわ。ほらっ奈緒ご挨拶して」



「えっ?えっと・・・よろしくお願いします」



大谷裕也。



なんかちんまりした感じ。


恋愛対象ではないな・・・



ってそこじゃないか。


そいつはあたしに、


無愛想に頭を下げた。




それが裕也とあたしの出会いだった。





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