☆初恋 2話☆
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/06 17:36:16
長い夏休みが終わって今日から学校。
久しぶりだし、
学校は好き。
「いってきまーす」
朝食も食べずにあたしは家を飛び出した。
家の前には大谷裕也がいた。
「・・・どしたの?」
「・・・」
聞いても無愛想にうつむいてるだけ。
なんかやな奴。
あたしは無視してそいつに背中をむけ学校に向かおうとした。
「待て」
少し高い声・・・
「えっ?」
あたしは振り返った。
「中学校までの道がわからないから、えっと・・・つれてけ」
なんで上から目線?
あたしはそいつの近くに言った。
「大谷裕也だよね?裕也でいい?あたしの事は奈緒でいーよ」
「べっ別に構わない」
裕也はあたしから顔をそらせてそー言った。
・・・こいつ。
「いーよ、一緒に行こっか」
あたしは裕也に言った。
「ねー人に物を頼むときはさー、敬語使うとかしなよ。なんで上から目線?」
「・・・うるせー」
「あーぁ、もーいいよ。裕也はなんか部活入るの?」
「サッカー」
「へぇーサッカー好きなんだ?できんの?」
「小学校の時からずっとやってた」
「以外だなぁ」
「以外とか言うな」
「あははっ」
気づいたら学校についてた。
「あっほら、ついたよ」
あたしは裕也に言った。
「サンキュー」
始めてみた裕也の笑顔に不覚にもドキッとしたのは事実。