☆初恋 3話☆
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/07 12:22:28
「ねー奈緒、今日転校生きたらしーよー。3組だって。しかも男だって」
親友のみうが楽しそうにあたしに話す。
「あー・・・うん。期待しないほうがいいよ」
「えっ?何?奈緒誰か知ってるの?」
「うん、うちのお隣に引っ越してきた」
「うわーロマンチックー、恋が芽生えたりしちゃってさ」
「ないない、あたしの好みじゃないし」
適当に話を合わせる。
放課後・・・
あたしはみうとグラウンドの隣を通り帰っていた。
「ねー、奈緒あの子だよね?転校生って・・・」
みうがグラウンドを指差して言う。
「あっ」
小さい体でグラウンドを走り回り、
サッカーをしているあいつがいた。
ゴールして、ガッツポーズをして笑う。
「やるじゃん新入り」
先輩にも叫ばれてた。
「あー・・・確かに対象外だね」
みうが言った。
「かっこいいとこあんじゃん」
あたしは呟いた。