Nicotto Town


姫的姫道❤姫life


☆初恋 9話☆




あたしは憂鬱な足取りで教室に入った。



華音・・・裕也の事知らないみたいだったのに、



あたしは席に着く。



「あっ奈緒、おはよ」


華音があたしに話しかける。



「おはよ・・・」


華音は純粋な笑顔をあたしに向ける。



「華音・・・」



「何?」



「華音って・・・裕也と付き合ってるの?」



「・・・うん」



「なんだ、知らないっぽい反応してたのに」



「あははっ、ごめん。だって・・・奈緒・・・」



あたしの事知ってるの?


「何?」


「奈緒、あたしの事は知らないの?同じ中学校だったのに」



え?


頭がこんがらがる。


今井 華音


そんな人いた?



クラスは14組まであったし、


確かに知らない人もいたかもしれないけど・・・




「同じクラスなった事ないよ」



やっぱり・・・


でも華音くらい可愛かったら噂になっても無理ないのに・・・




「仲良かったよね、奈緒と裕也」


「まぁ・・・」



「あたしは知ってたよ」



「えっ?」


「奈緒の事」



「裕也とは仲良かったの?裕也・・・大阪に引っ越したのにどうやって知り合ったの?」




「ほら、裕也。直樹と仲良かったじゃん?あたし・・・直樹とは幼馴染だから。春休みだよ?裕也が帰ってきたの。裕也の事好きだったの。中学んとき一回助けてもらった事があってね?あたしびっくりしちゃった、だって裕也・・・すごいかっこよくなってたから」



「そうなの・・・」



「奈緒と裕也は勝手にできてるんだって思ってたんだけど・・・」



「・・・うん」



「春休み、告白したらあっさりOKしてくれちゃって」



「えっ?」


「直樹に聞いた話だと、裕也そーとー遊び人らしいよ?あたしも遊ばれてるのかも」



そんなはずない。



裕也は・・・そんな奴じゃない。



「でもいいの、あたし裕也の事好きだから。遊びだったとしても何もないよりましかなって」




そう言った華音があまりにも可愛くて・・・



あたしは何も言えなくなった。



わかんない・・・



わかんないよ、裕也。



裕也との思い出は全部夢だったのかな・・・


「奈緒・・・奈緒は裕也とはどーいう関係だったの?」


「なんでもないよ」



あたしは言った。





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