「ごめん待った？」

姫菜が言った

「ぜんぜん」

「じゃあ・・・行く？」

「おぅ」

「でもどこ行くの？」

「これ」

ゆうやが遊園地のチケットを出した

「遊園地？」

「嫌いか？」

「ううん。大好き」

「行こおぜ」

「うん」

２人はそれから乗り物に乗って遊んだ

「あ～楽しい」

「姫菜絶叫系いけるんだ？」

「あたりまえよ」

「もうそろそろ暗くなってきたな」

「そうね・・・」

「あのさ・・・最後に観覧車乗りたいんだけど」

「観覧車？いいわよ」

２人は観覧車に乗り込んだ

「姫菜ありがとな」

「えっ？」

「俺これでお前をきっぱりあきらめる」

「・・・うん」

「あとさ・・・これ」

ゆうやがハンカチを手渡した

「あっ・・・このハンカチ」

「あぁ・・・」

「わざわざ返さなくてもいいのよ？」

「持ってるとつらくなるから」

ゆうやが姫菜から目をそらした

「ごめんね・・・気持ち答えられなくて」

「いいから。俺お前と出会えただけですげー幸せだった」

「ゆうや・・・」

「最後に一言俺の気持ち言わせて？」

「うん」

「好きだ。この世で一番お前が好きだ・・・お前の全てが大好きだ」

「・・・」

姫菜の頬を涙が伝った

「あのさぁちゃんと振ってくれない？前に進めないから・・・」

「嫌」

「えっ？」

「できない」

「なんで・・・」

「ゆうやを傷つけるのは嫌」

「傷つかないから・・・な？」

姫菜は泣いた

「だから泣くなって」

ゆうやは姫菜にキスをした

・・・プルルルル・・プルル・プルルルル

姫菜のケータイが鳴る

「でねえな。あいつ・・・まだ終わってないのか？」

タケルが呟く

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