「んっ」

「あっ・・・わりぃ」

ゆうやが言った

姫菜は唇をおさえる

「俺昔から恋とか苦労した事なかったんだよなぁ。だからこんな辛さ味わう事もなかった」

「・・・」

姫菜はタケちゃん以外の人とキスしたことで頭がこんがらがっていた

「嫌だった？」

「あ・・・の」

「えっ？」

「嫌じゃないから・・・」

「ってか電話なってたけど？」

「えっ？」

姫菜がケータイを開いた時にまたタケルから電話がきた

「はい」

姫菜はそれをとった

「姫？もう終わった？」

タケルが言う

「えっと・・・」

「タケルからか？」

ゆうやが聞く

「ゆうや・・・？」

タケルが言った

「えっ？」

「今ゆうやの声がした・・・お前ゆうやと一緒なのか？」

「えっと・・・その」

「貸してみ」

ゆうやが言った

「もしもし？タケル？俺だけど」

「ゆうやか？」

「そうそう」

「やめて・・・ゆうや」

「なんでお前がいんだよ？」

「なんでって？今日デートの約束してたからだけど・・・聞いてない？」

「は？意味わかんねぇ・・・姫にかわれ」

「あ～姫菜なら俺にキスされて混乱状態だけど」

「は？」

「あっ・・・ごめん観覧車終わったわ。バイバイ」

ゆうやがケータイを切った

２人は無言で観覧車を降りる

「なんて事してくれたのよ」

姫菜が言った

「なんでタケルに言わなかった？タケルが信用できないからじゃねえのか？」

「・・・ゆうやに関係ないじゃない」

「関係あるよ」

「えっ？」

「だって俺お前が好きだから」

「だから無理っていってるじゃない・・・あきらめてくれるんじゃなかったの？なのに・・・キッキスなんかして」

「あ～もう」

ゆうやが姫菜に抱きつく

「タケルなんかやめて俺にしろよ？俺にだってチャンスくれよ」

「・・・」

「チクショ」

タケルが部屋の壁を蹴った

「なんなんだよ。なんで・・・心配させるんだよ」

タケルが叫ぶ

「しってた？今日あいつ誕生日なんだぜ？」

ゆうやが言った

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