Nicotto Town


姫的姫道❤姫life


欲望 17話

「ははっあたし馬鹿だな」

あたしは呟いた。

雨が降って来た

「あれっ雨」

今のあたしの気持ちと同じだ・・・

恋をしてもいいかな・・・ってさ

馬鹿じゃん。神様は全部みてるんだよ?

あたしなんか人間失格じゃん。

なのにさ何考えてたの?

そう思うとやっぱり自分が惨めで醜くて・・・

「あたしじゃ駄目かな?」

「ごめん・・・」

杉原は下を向きよわよわしい声で言った

うっすら杉原の目に涙がうかんでて体が少し震えてた

その時あたしはわかった。

杉原はももかに本気だったんだなぁ・・・って事

あたしはそのまま部屋を飛び出した

泣き顔を見られたくなくて

「冷たい・・・」

あたしはそのへんの公衆電話ボックスに駆け込んだ

雨の音にまぎれてあたしは泣いた。

杉原に振られた事も辛かった・・・

でもそれ以上に自分の惨めさに醜さに・・・涙が出てきて

心で笑ってしまった。

何の意味もない笑いと溢れる涙。

いつの間にかあたしは雅に電話をかけてたんだ・・・

「はい」

「・・・」

「もしもし。誰ですか?」

聞こえる雅の声

「あ・・・た・・し」

「えっ?可奈?」

「・・・」

雅にはあたしの泣き声しか聞こえなかっただろう。

「お前・・・どこにいるんだ?」

きっと雨の音であたしが外にいるって事がわかったんだと思う

わからないけどさ・・・

雅に抱きしめて優しい言葉をかけて貰いたかった

「公園の電話ボックス・・・」

「今行く」

電話が切れた

いったい何をやっているんだろう・・・

あたしはその場に座り込み笑った。涙は次々溢れてきた。

自分の醜さに笑えた

「可奈」

雅が立ってた。急いでたのだろう・・・傘もささず靴をふんで電話ボックスの前に立ってた

気が狂ったように笑うあたしを雅は雅の家まで運んだ

「大丈夫か?」

「・・・」

あたしは笑うのはやめたけど・・・

溢れ出る涙を止める事は出来なかった。

「雅ぁ」

あたしは雅に抱きついた

雅は戸惑っていた。抱きしめてよ・・・雅

あたしは雅の胸の中で泣いた

「どうしたんだ?」

雅があたしを離して言った

あたしは涙をふいて

「振られた・・・」

と言った

「は?」

雅は少し怒りっぽい声で言った

だって雅はしらないんだもん。

あたしが杉原が好きで雅の事はなんとも思ってないって事・・・

あたしには勇気がなかった。

雅に全部打ち明ける勇気が・・・

でも・・・

「あたし杉原にふられた・・・」

これだけは言った。

雅は自分の唇を噛み締め手を強く握ってた・・・

あたしはそんな雅を見つめた。

好きって何?

愛してる・・・それって何なの?

きっとあたしにとってその言葉は人を騙すための嫌な言葉。

だってその気になるでしょ?

好きな人に「好き」っていわれたら・・・

まさかと思っても期待してしまう。

馬鹿だから・・・

アバター
2009/05/01 18:29
可奈cかわいそう…
アバター
2009/04/30 22:23
何かすっごいおもしろい!!!
姫ちゃん小説の神様やしよお><
アバター
2009/04/30 21:41
...可奈わ『欲望』がありすぎなのかなぁ...??



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