「杉原」

「何？」

「好き」

しつこい？しつこくてもいい。付き合えたらそれでいい・・・

「・・・」

杉原は黙った。

「いいぜ」

「えっ？」

「付き合おう」

まさかの返事にあたしの目から涙が溢れた

あれからももかは無視してる・・・

きっとあたしは欲張りだったんだ。

雅がいないのがさみしくて、

でももういいや、杉原と付き合えたから

「何泣いてんの？」

杉原はあたしの頭を撫でた

「うれしいからだよぉ」

あたしは杉原に抱きついた。

まぁなんとなく分かってた。こいつももかに見せ付けたいんだって

雅と付き合い始めたももかに・・・

「可奈ぁ」

「どしたのありさ？」

「杉原と付き合い始めたってまじ？」

「うん」

あたしは顔を赤くして下を向いた

「なんでなんで？雅が好きなんじゃないの？」

「だって・・・雅はももかに」

あたしは無理やり涙を流した

だってありさとかを裏切りたくなかったから、

「そっか・・・」

ありさはあたしをみて悲しそうに笑った

「今度は頑張んなよ？」

「うん」

あたしは涙だらけの顔をくしゃくしゃにして笑った

「ブサイク」

「うるさいなぁ」

あたしはありさに抱きついた。悲しかったんじゃなくてありさからの愛情が嬉しかった

「可奈」

声がしたからあたしは振り向いた

「ま・・・さ？」

「ちょっといいか？」

「えっ？・・・うん」

あたしは雅の後に続いた

「泣いてたのか？」

「えっ？別にそんなんじゃ・・・」

「あいつのせいか？」

「杉原？全く関係ないけど・・・キャｯ」

雅があたしにキスした。

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