セレブレイト・キャット(後編)
- カテゴリ:日記
- 2011/10/10 20:02:41
――そしてボクは、良い方法を思いついた。
でも、これは、ボクがいつも、人間たち(かぞく)にやっていることなんだ。
ボクの、得意技。
そしていつも、人間たちに喜ばれること――。
「みゃおん!」
一声鳴いて気合を入れると、ボクは、四肢にグッと力を入れた。
そして、力強くソファの面を蹴り、ぴょーんと大ジャンプ……!
「うわああ、トラ!!」
……ほらね。一瞬のうちに、おねえちゃんの腕の中へ瞬間移動!
「ゴロゴロゴロゴロ……♪」
そして、おめでたいし、抱っこしてもらって嬉しいから、喉も盛大に鳴らすよ~!
「……あンの馬鹿。いっつも、いきなり飛びつくんだから!もうちっと、タイミングってものを覚えなきゃだめだ!」
「あはは。おねえちゃんより、トラにーたんのほうがうれしそ~」
ソファのところで、ふたりが何か言ってるみたいだけど。
(ボクは今とっても幸せだから、何にも聞こえないのです♪)
同じように、目の前にいるおねえちゃんも、今とても幸せなことだろう。
(ああ、抱っこ、あったかくて眠くなるなぁ……)
指輪の輝きと、花々の香りを感じながら――。
元気なトラ猫は、幸福そうに目を閉じたのだった。
【終】
≪あとがき≫
2011年10月10日執筆・アップ。
お題:「花」「指輪」「猫」。
我が家に、実際にいる猫(こうめ・トラ・チビ)をモデルにして書きましたw
↑の3キーワードときたら、私の中では、こういうハッピーウェディング的な展開しか浮かばなくって・・・ww
自分的には初挑戦の、『我輩は~』的な要素(視点)で書けて楽しかったです。^^