好きなファーストフード
- カテゴリ:グルメ
- 2011/10/14 19:06:02
学生の時にロッテリアでバイトしてました。
当時はちょっとアンニュイな雰囲気で
周囲に「退廃的な顔」と評されておりましたので、
当時赤のパフスリーブのロッテリアの可愛らしい制服がまるで似合わず
バンドのお仲間にも「バイトの制服を着てるとブスに見える」と言われ
とても不評でした・・・(泣)
その「退廃的な顔」を写真つき別館のほうにアップしました。
http://blog.goo.ne.jp/sabineko0827tomo610
この写真はこのロッテリア時代から数年経ってますが、
このときもあいかわらず退廃顔と言われてました。
メイクはニューヨークで修行していた友人が
カメラマンの友人と共謀して行い、私は無理やり髪を脱色させられました。
少し前にずぼらっちさんというお友達と遺影の話になり
私が70歳、80歳のおばあちゃんになっても
この20歳の時撮った写真を自分の遺影にしようと思ってるという
そういう話をしたらずぼらっちさんが「見てみたい」と仰ったので
思い切って写真アップしちゃいました。
以前ずぼらっちさんも私のリクエストに答えて
小説の続きを書いてくださったので
私もリクエストに答えてみました。
ただ首から下の写真は半裸なので顔だけのにさせていただきました。
この写真には「白中夢」というタイトルがついていて
友人が私をアンドレブルトンの小説に出てくるナジャという登場人物を
イメージして撮っております。
この写真はロッテリアバイト時代から数年しか違わないせいか
バイト時代のこともたくさん思い出します。
私がバイトしていたお店は浮浪者のお客様が多く
面白いことがたくさんありました。
特に忘れられないのはコーヒー一杯で半日ぐらい居座る
お婆ちゃんの浮浪者で、彼女は梅干と同じ形のタッパーに自分のお金を
入れているので、コーヒーを買うときに間違って梅干のタッパーをパカッと開けて
「あらっ!!」 と自分で驚いたり、
あと店内の有線で森高千里がかかると必ず席をスタンダップして
その場で森高の振り付けで踊りだしたり・・・。
ある時店内のトイレを掃除するため女子トイレのドアをあけたら
そのお婆ちゃんが洗面所に全裸で立っていて、
シンクのふちに足をかけて体を洗っていたこともありました。
(このお婆ちゃんの洗面所の入浴は、私も後年お風呂のない部屋に住んだとき
真似をして自宅のキッチンのシンクに足かけて体洗いました)
ここに来る浮浪者さんたちはみんな可愛らしくマナーが良かったです。
小さい子供を連れた若いお母さんたちのほうが余程態度が悪くて
子供をほったらかしでお母さんどうしがおしゃべりに夢中になり
子供達が土足のままテーブルにあがっても知らんぷりです。
たまりかねて、「他のお客様の迷惑なので」と注意すると
子供に「ほら~お姉さんに怒られるでしょ~」とかほざきやがって。
何故テーブルにあがるのがマナーとして間違ってるってちゃんと注意しないのか
他の人の迷惑になるから走り回ったらダメと何故教えないのか
この若いママ達を見てると頭にきて仕方ありませんでした。
そのくせ子供が浮浪者のお婆ちゃんに近づこうものなら
「汚い」といわんばかりに慌てて呼びもどすのです。
それから子供といえば、毎朝ランドセルしょって現れ
7時くらいにきて必ずモーニングセット食べていく男の子がいたっけ。
平日の月曜~土曜日は必ず来て、いつもひとり。
お母さんとか家族連れできたことは一度もなかったのです。
あと近くの聾唖施設の方達。
毎日接してるうちに目や耳の不自由な方達とどうかかわったらいいのか
たくさん教えてもらいました。
そのなかの常連さんと仲良くなって、針とお灸を使った診療所を開いた時
招待してもらって無料で針を打ってもらったりしました。
もう20年以上も前の話です。
あの時の浮浪者さんや聾唖者さん達はまだ元気なのかな。
あの時店内を走りまわってた子供達はどんな大人になってるんだろう・・・。
たまに地元の駅前のロッテリアで当時タダで毎日食べていた
懐かしのえびバーガーを頬張りながら、
楽しかったバイト時代に思いを馳せてみたりするのでした。