あんたが好き 13話
- カテゴリ:自作小説
- 2009/05/25 20:05:19
<焼きもち>・・・翔矢
俺は馬鹿か?
うん・・・馬鹿だ。
こんな無理やりなんの意味もねぇってわかってたのにさ
かなと啓太が教室の真ん中でどうどうとキスしてんのを見て
すげぇ凹んだ・・・
ほんとはこの時このままあいつをあきらめたら辛い思いさせなくてすんだんだろうな
ダサいっていうより自分がキモい・・・
俺ってまじかっこ悪りぃ。
「あはははっ」
啓太とかなが顔を見合わせて笑ってて
クラスメイトがそれを冷やかしてさ・・・
見てられなくなった俺は教室から出た
「あっ翔矢」
屋上で1人泣いてた
男のくせに泣くとかありえねぇし
結局俺は自己中でかっこつけてただけだったんだ。
好きな女悲しませる馬鹿な男だったんだ
「翔矢」
俺は振り向いた。
かながいた・・・あわてて涙を拭いて笑顔をみせた
だけどなんでだろ?
涙が溢れる・・・
泣きたくないのに涙が溢れる・・・
「つよがんなくていいよ」
かなが言った
「ごめんね・・・あたし啓太が啓太が好き」
「なんでお前があやまんだよ」
「えっ?」
「悪かった。つらい思いさせて悪かった」
「もういいよ。あたし翔矢の事もう嫌わないようにするからさ」
「ははっなんだそれ」
「え~駄目?」
「サンキュー。かな」
「うん」
「俺も姫・・・みゆの事真剣に考えてみるな」
この時初めてかなとまともに話せたな。
そんでまだすげぇ無邪気だった、好きっていう事しか脳のない馬鹿だった
かな・・・すげぇ好きだったよ、それですげぇ好きだよ
傍にいてやれなくてごめんな。
でも泣かないでほしい、笑顔でいてほしい。
俺がいなくても・・・




























啓太とかなcうまくいってヨカッタね