＜後悔＞・・・かな

「えっ？啓太？」

あたしはただ頭が真っ白になった・・・

あの人と会うためにあたしを？

「かな行くぞ」

翔矢がいった

「えっ？」

翔矢があたしの手を引っ張ってお店を出た

だいぶ離れてからあたしは翔太の手を振り放した

「離して」

「我慢すんなよな」

あたしは必死に涙を堪えて唇を噛み締めた

「あたし達駄目になっちゃうのかな？」

「だから我慢すんな」

翔矢はあたしに抱きついて

「泣いていいから」

といった。あたしって泣き虫だな・・・

我慢してた涙が溢れた

「翔矢ぁ～」

翔矢は黙ってあたしの頭を撫でて抱きしめてくれてた。

翔矢の優しさが嬉しかった・・・

この不器用な優しさがあたしの気持ちを楽にしてくれた。

「おちついた？」

「うん・・・」

「しけた顔すんなよな。不細工な顔がよけい不細工になんぞ？」

「はぁ？」

「うそっ可愛い」

あたしは顔が赤くなった。

こういう事さらっと言える翔矢がなんとなくうざい・・・

「よしっなんでもおごってやる」

「えっ？ほんと？」

「おぅ」

「じゃあ・・・そうだ。駅前に超おいしいシュークリームあんの」

「行くか？」

「うん」

あたしは翔矢にシュークリームを買ってもらった

「おいし～」

「やっと笑った」

「えっ？」

「笑ってるほうが可愛いっての」

翔矢が照れながら目をそらした。

可愛いかも・・・

「あたしはもともと可愛いし～」

「は？」

「残念」

いきなり翔矢がしゃべらなくなって静かになった

「俺は泣かせないから」

「えっ？」

「俺ならお前を泣かせない」

「なにがいいたいの？」

「俺じゃ駄目？」

「・・・駄目じゃない」

ねぇこの時翔矢の告白を受け入れなかったらあたしの未来は変わってた？

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