Nicotto Town



北京・故宮博物院展

 東京富士美術館にて開催中の北京・故宮博物院展に行ってきました。

 宮廷内で使われていた調度品や、絵画が沢山公開されてました!
どれも中国まで行かないと見れない国家一級品の宝物と思うと自然とどれもしっかり見ておかなくちゃ!って気持ちになれました。
でもそれだけじゃないです、どの品も非常に細かく丁寧に作られているんです!
どうしてもじっっと見入ってしまいます!

入場して漆の箱、皇帝、皇后の催事用衣装が展示されていたのですが、
「え?ここまで作り込んじゃうの?!どうやって?!作者何者?!」と何度思ったか。
衣装なんて細かい刺繍が全身びっしり。彩色じゃなくて。針仕事てんで駄目な私には気が遠くなります。(笑)

 南宋時代の美人画といわれる女孝経図(おんなこうきょうず)も見てきました。南宋というと1127年 - 1279年ですよ。先日見た東京国立博物館の仏画と大体同じ頃ですね。
よくぞ今まで残ってきました。守ってきてくれた人ありがとう。
全体が黒くなってて見づらいですが、人物の繊細な筆致がわかります。
人物がほっそりしていて華奢で、触れてしまいたくなる印象です。
日本の絵画と違って主線が髪の毛のように細いせいかな?

東京国立博物館と違ってだいぶ照明が明るかったのですが、大丈夫なんでしょうか。少し心配です。

意外だった事は宮廷がイタリア人画家(郎世寧(カスティリオーネ)1688-1766 )をお抱え絵師として迎えていた事。中国の宮廷内はグローバルだったのかな、と想像してしまいました。日本ではそんな話を聞いた事ないです。いや、私が知らないだけであったのかな??
中国人絵師とのコラボレーション作品で、水墨画の伝統的な背景の中に、西洋画のリアルな書き込みの人物画が展示されてました。私の中では新鮮で印象的です。

他にも宮中の女性のアクセサリー(あんなに眩しい翡翠見たことありません)、皇子たちの玩具や服(トラ頭巾、トラ靴が可愛い)が展示されてます。
去年NHKドラマ蒼穹の昴を観たので、西太后の絵画にわくわくしました。^^

でも気になった点が一つ。
展示物に直に登録番号書いちゃってるんですよ。しかも物によっては目立つんです。
勿論真正面とか、絵画の画面は避けてますが。
手鏡(縁の金属装飾が美しい)の翡翠と思わしき持ち手の裏側に大きく番号が書かれてるの見つけた時には
「なぜそこに大きく書く!!札に番号書いて括り付けておくのじゃだめだったの?
消せないのそれー!」と内なる私がブーイングです。
牡丹(だったかな?)の彩色の陶磁茶壷も、牡丹の絵の上に番号の描かれたシールがべたちと貼ってあって、「このシールを付けた方もだけど、何故こっちを正面に向けて展示したのかしら、裏に何かマズイものでもあるのかしら。」と今でも気になります(笑)

全てじっくり見たかったのですが、お連れさん3名を大分待たせてしまったので3分の1残して会場を出ました。
展覧会は5月8日までなのでもう一度見に行ってこようと思います。


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2012/04/25 00:05
>でも気になった点が。。

それはね。。。ちゃんとした事情があるのよ。



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